大刀剣市紀行2024①
今日は年に1度の大刀剣市へ。
今年も2日間(11/2~11/3)の開催です。
開場は10時からなのですが、道路が想像以上に空いていて9時ちょっとすぎに着きました。
この時点で待機列は10人ほど。
昨年入場に時間が掛かった点の改善か、今年からチケットを既に持っている人は3階に至る階段まで行けたので入場は非常にスムーズでした。
雨だった事もありとても助かります。
混雑状況としては、10時~16時頃までいましたが終始大体どのお店も人が付いているような状態で混雑していました。
雨でこれなので晴れていたらもっと混んでいたかもしれません。
刀以外にも鐔などの刀装具も並びます。
という事で個人的に気になった物をつらつらと…。
ただ今回も大刀剣市は刀より刀装具を目当てに来たので刀はあまり見れておりません。
刀で言えば粟田口国吉の在銘短刀、特重1振、重要1振が展示されていました。重要は2000位、特重で2500位。
粟田口の在銘品は例年殆ど見ない気がするので驚き。値段についてもこの辺りは個体差が大きいのであまり参考にならないかもですが。
光忠もカタログ掲載の特重品は既に売約済みでしたが、無銘重要、特保在銘が出ているなど過去4年では見られなかった光忠がここまで並んでいた事に驚き。無銘重要は850と光忠にしてはかなり安い価格設定だった印象がありました。
来派は来国光が多かった印象があります。来国俊は見なかったような。
来国行の再刃明記の短刀が玉山名史刀さんにありましたが、在銘短刀は2振しか存在していないとの事で資料性も頗る高い短刀かと。
こうした刀もまた面白さを感じます。
相州で言えば行光の特重短刀が1600位でしたが午前中には無くなっていました。正宗は見ませんでした。新藤五は2振くらい見ました。
清磨短刀も別の新々刀とセットで2700で販売されていましたが、これも午前中になくなっていました。
また、つるぎの屋さんの無銘法城寺薙刀(光徳刀絵図所載品)など乱れ映りが鮮明にたっており出来が良く思えたのと、泰文堂さんの清麿(正行銘)の十文字槍も出来が良く感じました。
埋忠宗𠮷(明寿)銘の特重短刀は肥前刀のような肌が出ており、肥前忠吉が明寿の弟子であることを実感させてくれるようなそんな短刀。
他にも個人的に好きな大和古剣も例年は1~2振り位ですが、今年は重要2振含む5振位あったでしょうか。
カタログ表紙の重文波平は専用の展示室に展示されていましたが、刀身には油が塗ってありあまり見えませんでした。
それにしても広い空間に1振だけ…ぽつんと。笑
という事で刀装具編は②へ続きます。
大刀剣市は明日11/3まで行われます。
初日売れたスペースに新たな品が補充される事もあるので、2日目もまた楽しめます。
私は家の都合で参加出来ないのですが…行きたかった…。
2日目行かれる皆様に良き出会いがありますように!
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それでは皆様良き刀ライフを!
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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)