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刀展示ケースEDGE⑭ドア部の難点と対策
今回の展示ケースEDGEでは鍵を開けて手前方向に開閉するのですが、ドアの重量が重い事から根元のヒンジ部、強いては板金部にかなりの負荷が掛かっている状況です。(卓上刀箱2.0なども同様の構造なのですが、こちらはドア部がそこまで大きくないので問題にならない)
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ヒンジが開ききった時に水色の板金部にヒンジが接触して、水色の板金が変形する位に負荷が掛かっている状況。
更にアクリルが付いた板金そのものも強度不足で曲がっている事が伺える。
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これらについて何も対策せずにそのまま使用しているといつか必ず金属疲労を起こして破損する事は何となく経験から想像出来る…。
(金属疲労とは、金属板を何度も曲げて戻してを繰り返す事で段々柔らかくなってきて最後は折れてしまうアレです。)
以前製作した桧の刀展示ケース「moku」で使用したようなステーなどを付ければ解決出来そうなのですが、今回は可動域やスペースの都合上、取り付ける事が難しそうです。
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ということでこの2週間ほどどうしようかずっと考えていたのですが、ふと思いつきました。
これです。ワイヤー。
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以下のような感じで取り付ける事でこれ以上ドアが開く事が無くなるので、ヒンジ部への負荷も無くなるのではないかと予想しています。
因みにこのワイヤーはデータシートから100㎏くらいの力で引っ張らないと破断しないほどの強度があるのでドアぐらいの重量であれば強度的には全く問題ありません。
後はワイヤーの固定先(黄緑のプレート)が取り付く部分の板もたわまなないように強度を増せば改善するのではないかと。
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ただ一部を頑丈にしていくと得てして別の部分に破損ポイントが移動する事はままある事でして。
例えば以下の様な部分が今度は破損ポイントになる可能性があります。
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これを防ぐためにアクリルの呑み込み部も少し長くとった方が安全かもしれません。
という事である程度方向性が決まったので、もう数日じっくり考えてみてから年明けの2次試作に臨もうと思います。
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今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き刀ライフを!
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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)
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「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。