源清麿の作の中でも特に有名な刀は以下の重要美術品であり長野県宝の刀で、窪田清音に贈ったとされる刀である気が個人的にはしている。
表「為窪田清音君 山浦環源清麿製」
裏「弘化丙午年(三年)八月日」
この刀の資料性の高さを示す為、簡単に清麿の経歴など。
こうみると、窪田清音という人物が如何に清麿の人生に深く関わっていたかという事が分かる。
冒頭の刀を改めてみると、「為 窪田清音君」と為打ちが分かる事、窪田清音の一字を貰い「源清麿」に改名した名を刻んでいる事などその資料性がととてつもなく高い事が伺える。
本名である「山浦環」を刻んでいる事もまた興味深い。
因みに「清」という字は窪田清音から一字貰ったと言われている故に本来の読み方は「きよまろ」ではなく「すがまろ」らしい。
どこでどう読み方が変わったかは分からないが、現在は「きよまろ」読みが一般的ですが。
尚この刀について私は手に取って見た事はありませんが働きが非常に盛んで覇気と躍動感に溢れ相州伝の美点がつまった作との事です。
もし直接見る機会のある人がいれば清麿の想いに想いを馳せてみるのもまた一興そうですね。
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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)
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