刀や刀装具の寸法測定で活躍するデジタルノギス
刀身の身幅や重ねを測ったり、鐔や目貫など刀装具の要所の寸法を測ったりするのにデジタルノギスがとても使える。
デジタルノギスと言っても金属性のものは刀装具を傷付けてしまうので、プラスチック製の物が望ましい。
そして、やはりコンマ単位まで測れるデジタルノギスが良い。
とはいえ、ノギスを使った事が無い人にとってこの変な形の工具をどう使えば良いか分からない人もいると思うので、今回は鐔の要所を測る際のノギスの使い方を紹介します。
・ノギスを用いた鐔の測り方
まず全体の大きさや耳の厚みなど、挟めるところは以下のように挟むことで計測が出来ます。
次に切羽台の厚みを測る際。
残念ながら先ほどのように挟むことが出来ないので、切羽台だけ当たるような台の上に鐔を載せて、ノギスのお尻側の飛び出る部分を使用します。
最後に茎孔のサイズを測ります。
これは、ノギスの反対側を使います。
以下のような感じですね。
ノギスはこの3か所を使用すれば、概ね主要な部分は全て測れるはずです。
鐔でいえば、切羽台が薄く耳側が厚くなるもの、反対に切羽台が厚く耳に行くにつれて薄くなる鐔があります。
鐔の種類によりそれぞれ掟があるわけですが、色々測ってみる事でそれらを実感できるのも面白いと思います。
尚プラスチック製のデジタルノギスですが、現状amazonで売っている物で一番安い物を載せておきます。執筆時点で850円位です。
当然ですがこれでなくてもプラスチック製のデジタルノギスであれば何でも良いと思います。
以下のようにインチ表示への切替が出来るものもあるようです。
海外の方はインチ表記する方も多いので、海外の方とよく話をされる方は以下の物の方が役に立つかもしれません。
刀身を測る場合もプラスチック製であればそのまま使う事が出来ますが、プラスチックでもヒケ疵が付かないわけではないので、測定時は充分注意しましょう。
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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)
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