刀展示ケース展示会(in小田急新宿)にお越し下さりありがとうございました!
2021/7/28~8/2、6日間に渡り行ってきた刀展示ケースの展示会が終了しました。猛暑かつコロナの終息が見えない中、東京オリンピックという大イベント開催中で普通は家にいたいと思うはずの中わざわざ展示会に足を運んで下さり本当に嬉しかったです。
ブースとしては一番奥で少し見えづらいかなとも思っていたのですが、ちょうど見える位置にありました。
体感ですが、来てくださった方の80%以上はフォロワーさんだったと思います。多い時には7~8名位の方が、土日は常時4名位の方がケース前に来てくださいました。
新作の展示ケースmoku(画像右側)も想像以上に評判よく、ここまで良く言って下さるとは思ってもいなかったので頑張ってゼロから作り直した甲斐がありました!
日本らしい製品が出来上がったと個人的には思っています。
フォロワーさんが展示会の様子を動画にして下さったので是非ご覧ください^^
(Youtube「小田急百貨店新宿店11階催事場に、刀箱漆さんが出店しているので伺ってみました」より)
・本当は刀展示ケースは暗闇で展示したかった…
今まで私が作ってきた展示ケースはシックさを求めていたため鋼板をメインで使用していたのですが、今回のmokuは桧を主体に温かみのあるデザインにしました。神社やモダンな家には木の方が溶け込みやすいかもしれないと思ったのもあります。
ただ刀の背面に模様を入れるという事は「刀の視認性」を下げる事に繋がる事が想定され今までは避けており、一か八かの挑戦でした。
結果的にはケースと刀まとめて一つの作品のようになってくれたので安心しています。
また、桧には防虫効果や調湿効果があるので、刀箪笥に入れたような感覚で刀身を安全に保管しつつ美術館のような鑑賞が出来るように作っています。
暗闇だと見え方も変わり、もっと陰影がはっきりします。
因みに展示会の為モニタースタンドに固定していますが、実際は壁掛けします。
卓上シリーズも実際に見て頂いた方が画像で見るより高級感があったと言って下さって嬉しくなります。光の色味や強さを調節できるように作っていますが、特に短刀用はコンパクトなのでデスクのちょっとしたところに置けます。
最後に刀箱。
刀箱も今回のように蛍光灯だらけの明るい所だと上の写真のように真価を発揮しませんが、暗い所で展示ケースのライトだけ点けると以下のように漆台と刀身だけが浮かびあがって見えるので幻想的な雰囲気の中、刀鑑賞する事が出来ます。
という事で暗闇で出来る展示会があれば是非出したいと考えていますが、なかなかそういった機会が見つからないのでそういう展示会やイベントを知っていたり主催されている方は是非ご連絡ください。
刀達も多くの方に間近で見て頂いて喜んでいると思います。
6日間本当にありがとうございました!!!
刀をインテリアとして部屋に飾る事について賛否両論あるかもしれませんが、飾りたいと言って下さる方も多く、そういった方の為に微力ながら作れれば嬉しく思います。
いつでも愛刀を美術館で見るように眺められる生活はお金には換算できない充実度があると私は思います。
今までは鑑賞時以外は箪笥や金庫に眠って日の目を見なかった刀。
それが故に所有者が亡くなった際にその刀の存在を家族ですら良く知らず、家宝として子供に受け継ぐのが難しかった(受け取りを拒否され結果誰も手入れせず錆びてしまう)という問題があります。
刀をインテリアとして部屋に飾る事で子供は小さい時から刀を毎日見るので親しみを持つはず。
綺麗な物を綺麗に飾れば、刀は綺麗とか、我が家の宝物だとか、大切な物だとかは言葉に出さなくても勝手に伝わります。
子供からしたらお父さん、お母さんが大事にしている様子を毎日見るわけですから。
刀も昔はそうして代々伝わってきたはずの物なので、今箪笥の中にしまって自分だけで楽しむのはもったいない。
是非家族友人にも刀の良さを自然な形で直感的に伝えられる人が増えれば「刀は切るもの」という大半の人が抱く印象から「刀は見るもの」という意識に少しづつ変わり、敷いてはそれがアートとしての刀剣の需要に繋がるものと信じています。
千里の道も一歩から…そう思い続けコツコツ作り始めた3年間。
ようやく目指すところの形が自分の中でも明確になってきたような気がします。
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それでは皆様良き御刀ライフを~!