日本刀には「剣」と呼ばれる刀があります。
これらはどうゆう用途で作られ、どのような物があるのでしょうか。
そして一般人が手に入れられる剣はどのような物があるのでしょうか?
2003年~2019年までの大刀剣市カタログの掲載品を全て紹介します。
①剣とはどんなもの?
剣は基本的には以下のような両刃造りの刀の事を指します。
・白山吉光
(画像転載元:https://kougetsudo.info/hakusanyoshimitsu/)
しかし、「七星剣」や「丙子椒林剣」のように切刃造りの直刀でも、神宝や天皇の所持した物は剣という名称で呼ばれる事も多いです。
・七星剣
(画像転載元:https://www.tsuruginoya.net/stories/shichiseikenn/)
・丙子椒林剣
(画像転載元:https://www.tsuruginoya.net/stories/heishishourinnkenn/)
②剣の用途
弥生時代には両刃の青銅剣が鋳造されており、古墳時代までには鉄製の剣が実戦用として作られていたようです。
平安時代以降わずかに作られている両刃の剣(白山吉光のような形)は1尺(約30.3cm)以下の短い物が多く、主に儀礼用、信仰用、不動明王などの仏像の持物など特別な意図を持って作られたものです。
熱田神宮には吉光の剣の他に手掻包利の剣、福岡一文字為清の剣など多くの剣が伝わっているそうです。
熱田神宮の格式の高さが伝わってきますね。
③一般の人が買える剣
滅多にない剣ですが、一般の人が手に入れられる剣もあります。
過去の大刀剣市図録から4振紹介します。
因みに2003年~2019年の図録でたった4振だけ(現代刀を除けば2振)です。
凄く少ないですね。
・天田昭次作
人間国宝の方の作です。
平成25年に85歳で亡くなるまで多くの名作を残しています。
・備州長船近景
この剣は実際に並んでいるのを見ました。
(出展年度が違う為お店も違うかもしれません)
これは実際に手に持たせて頂きましたが、素晴らしい剣でした。
実は欲しかった一振り…
・友行
拵えが完全に不動明王のそれと一致しますね。
子供の頃こういう剣に憧れました。
・月山貞一
身幅が広く変わった姿をしていますが、綾杉肌が顕著に出ています。
日ごろお世話になっている刀屋さんも「これ良いなぁ」とボソッとつぶやいていました。
現在は刀剣ワールド財団所蔵となっています。
④終わりに
剣は鑑定会でも鑑賞会でも、お店でも本当に滅多に見る事が出来ません。
元々数が少ないからでしょう。
並ぶ前にお得意先に流れているからかもしれません。
という事で一般の方が見れるチャンスは大刀剣市と思います。
今年は無くなってしまいましたが、来年の大刀剣市で剣を見れる事を楽しみにしています!
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