伊勢丹展示刀① 大和守安定
3/16~3/23に伊勢丹立川店で刀展示ケースの展示販売会をします。
そこで展示予定の刀を今日から開催日まで毎日紹介していきます。
思いのほか色々な刀が集まりそうなので楽しみにしていてください^^
因みに刀は借りたものでありその場(会期中)での販売は出来ません。
会期中に販売しているのは「刀の展示ケース」です。
もし刀が欲しければ会期終了後に刀剣店に打診して見ますのでご連絡頂ければ。
刀剣購入に際しては私はお店との繋ぎだけさせて頂き、あとは間に入らないスタイルです。
①刀身
刃長:1尺7寸2分(脇差)
銘:大和守安定
昨日の夜テンションが上がり過ぎて思わずツイートしたこの安定です。
刀身には二本の線が彫ってありますが(二筋樋)、これは不動明王の化身「護摩箸(ごまばし)」を表しているんだとか。
密教では煩悩を焼却するという目的で護摩を焚きます。
自分自身の中にある煩悩や邪心を追い払うという意味が込められているのかもしれません。
刃文は虎徹と似ています。
この帽子の健全さよ・・・。恐らく作られてから使われる事なく大切に残ってきたのでしょう。。
名工の特徴、字が上手い。
超健全
②拵え
ウネウネした黒漆塗鞘。光を当てると光の粒が動くので面白い。
そしてよく見ると刀装具に風情が感じられて良い。。
絵柄は花菖蒲だそうです。
(画像転載元:花菖蒲)
刀は武士の持ち物で「勝負」とかけているそうです。
上記の縁はワラビテ(若葉がまだ開かず先がこぶしのように巻いている早蕨(さわらび)のこと)にデザイン化された花菖蒲で、以下の頭は花菖蒲そのものとしてデザインされているようです。
小柄(こづか)
自信ないですが、大きな袋や打ち出の小づち、頭巾が描かれている事から、七福神の1人で財宝、福徳開運の神様として信仰されている「大黒天」でしょうか。
疲れてる顔してますね。笑
裏には作者の銘も入っていました。
鍔
厚みがかなりありとてもがっしりしていて重厚感があります。
無骨さが溜まらないですねぇ。
③終わりに
個人的にはこの安定が今回借りた展示刀の中では一番好み。
刃の明るさが凄いし、地鉄もとても綺麗。
出来に魅入った作。
是非この輝きを伊勢丹で感じて下さいね~!
(安定の値段は軽自動車くらいを想像しておいてもらえれば…)
刀展示ケースの展示会は「3/16~3/23に立川の伊勢丹6階」で行います。
私は10:00~17:00の間でいるので、安定見たい方はその時間内に来てください^^
また明日別の刀を紹介します。
2振目はこちら↓
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
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