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刀を飾って楽しむ先輩がいた
昭和43年に出された古い本を読んでいたところ、刀を飾って仕事をしながら毎日鑑賞している人が!
しかも同じ中村さん。笑
かなり親近感が湧いたので今回はそんな中村さんのお話。
以下は上記本からの引用です。
私は喫茶店の商売をしながら、毎日愛刀を鑑賞している。
というのは、いつも人事関係や営業関係でいやなことにぶつかっていて、戦争をしているような毎日を送っている。
そんなとき、仕事を終わって我が家に帰り、わずかの時間をさいては刀を鑑賞していたが、それも、なかなかむずかしく、いざとなると恋人?に会える時間もない。
そこで事業の一つとして経営している喫茶店の店内に刀を飾ってみようとおもいついた。
つい先ごろ、それを実行してからというもの、私は商売をしながらわが愛刀を毎日鑑賞している、といった次第である。
それでいまでは幸福な毎日を送っている。
(引用元:「百剣百話わが愛刀に悔いなし 著:飯田一雄」P58より)
因みにこの方の愛刀は島田義重とのことです。
とても立派な太刀拵えも付いています。
(画像出典:「百剣百話わが愛刀に悔いなし 著:飯田一雄」より)
いつの時代も愛刀家は大体同じなのかもしれません。
毎日わずかの時間をさいては刀を鑑賞して癒されたり、活力を貰おうとしている所がまず同じ。
しかし最初は毎日見ていた鑑賞も日々の忙しさに追われなかなか難しくなり、2日3日と鑑賞ペースが落ちていく。
「鑑賞=息抜き」となっている人にとって、鑑賞出来ない事はストレスでもありこれは辛い。
そこでこの方は喫茶店に刀を飾る事を考えた。
(私も部屋に刀を飾って美術館のように楽しみたいと考え展示ケース作りを始めた)
この方がどのように刀を飾っていたのかは不明ですが、その後は仕事をしながら愛刀を毎日鑑賞する事で幸福な毎日を送っている、と。
(私も毎日仕事をしながら愛刀を眺め、幸福な毎日を送っています)
いやもう全てが一致。
このように同じ事を考える先輩が昔からいた事はとても嬉しい発見。
親近感をとてつもなく抱いたのでつい書いてしまいました^^;
今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
私自身の活動についてまとめて下さっているので、よろしければ以下もご覧ください。