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横浜高島屋で開催中の「令和名刀展」に行ってきました

3/8~3/13まで横浜高島屋7階、美術画廊にて行われている「令和名刀展」(現代刀の展示即売会)を見に行ってきました。
中は撮影可となっております。

入口には見事な太刀拵に納まった月山貞利さんの太刀。
小太刀として作られている所を見るに殿中差しだろうか。
入口にはもう一振、久保善博さんの太刀。長光を彷彿させる匂い口の柔らかい美しい丁子。


美術画廊に入るとずらっと刀匠方の渾身作が並んでいます。


・気になった作など

という事で個人的に気になった作をいくつか並べます。

満足刀匠のスッとした鎧通しと美しい立体的な蒔絵の施された拵。
これだけの拵が付いているとさぞ高いだろうと思い値段を見てみるとそうでもなく驚く。
尚上記の鞘は佐藤さんという方、漆は以下の方が作られたとの事。素晴らしい技術です。


安藤さんの短刀は映りが自然に上品に入っており素晴らしかった。
そこに宗風さんの見事な刀身彫りが入るというコラボ作。倶利伽羅龍と思いきや、持っているのは剣ではなくトライデントのような槍なのも面白い。尻尾に剣がついていないので雌龍でしょうか。
安藤さん曰く「三叉戟巻龍」と呼ばれているようです。
映りなどの様子は以下の動画をご覧ください。


木村兼光さんの作。逆がかった丁子は青江のようにも見える。
刀身の姿もさることながら、白金色の地鉄に凝ったデザインの金無垢ハバキが映える。
朱鞘に横谷派の獅子のような一匹獅子金目貫が一つの花のように映え、全体的に洒落ていた。


兼嗣刀匠の作。彫られているのは桜だろうか?爽やかな春の訪れを感じさせてくれるような、
見ていて心が清々しくなる作であった。
文字と花のバランスが絶妙。具の目の刃文も調和していた。


久保善博さんの二荒山神社の来国俊の小太刀をイメージして作られた直刃太刀。
直ぐ刃の匂い口がとても見事で地鉄も細かく積みとても美しい。
入口の長光のような丁子刃の作も素晴らしく、個人的にとても好きな刀匠の方の1人。


川崎晶平さんの長義のような太刀。相変わらず地景に古色があり素晴らしい。
私個人の中では相州伝=川崎さんになっている。
相州伝の刀を作りたい方は是非お勧めしたい刀匠さん。


大野義光さんの作。明るく冴えた逆丁子には覇気があり、一瞬で心を奪われる。
匂い口に粗い沸が付かず小沸でまとめられている所がまた凄い。
丁子刃のトップクラスの刀匠さんと言えば間違いなく大野さんはその内の1人ではないだろうか。


・卓上短刀箱2.0も展示されています!

なんと今回縁あり、製作している卓上短刀箱2.0を展示下さっています!
展示刀は河内一平さん作で慶長頃を連想させる力強い脇差(刃長32㎝なので登録は脇差ですが、寸伸び短刀と言った方が近いかと思います)です。
この機会に是非展示会と合わせて見てみて下さい。
中ほどに展示されています。


・終わりに

令和名刀展は3/13まで横浜高島屋7Fで行われています。
会場には当番制で毎日現代刀匠の方がいらっしゃいます。
作刀のご相談なども乗って下さると思うので是非話しかけてみられると良いかと思います~!
私は今日は下島さんとお話させて頂きました。
皆さん屈強な男性で声かけづらく感じると思うのですが、以下のツイートにあるように話すと笑顔の優しい方ばかりです。笑


という事で興味ある方は是非行かれてみて下さい~!
このブログを読んだ方は刀展示ケースも忘れずに見て行ってくださいね…!

あと3/10の18時から川崎刀匠によるインスタライブ(高島屋さんのインスタアカウントにて)もあるそうです。
こちらも楽しみですね!

美術画廊のもう一つの展示上では詫び寂をテーマにした展示も行われていました。


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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