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ふなっしーと末兼さんの刀対談を見てきました!

今日は楽しみにしていたふなっしーと末兼さんの刀トークショーの日。
東京の茅場町で開催されるとの事で時期的にも運よく参加出来ました。

会場は東京証券会館
中に入ると早速掲示板に案内が!
8階会場前にて

①会場には長蛇の列。理由は刀剣画報

8階へ上がると既に凄い人。
ふなっしーグッズを身に付け来られている方が沢山いらっしゃいます。
毎回ファン同士の方で会うのか、「○○さ-ん!」という声が所々で聞こえてきます。心が皆温かそうなファンの方の雰囲気に心癒されます。
1つ長蛇の列があったのですが、どうやら刀剣画報さんの書籍購入の列でした。

最新号では「ふなっしー愛刀との暮らし」というコラムが載っており、会場限定?のふなっしーのプロマイド(来国光の太刀を持っている)も。
私もイベント終了後に購入。
このコラムだけ取り急ぎ軽く読んだのですが未だにどんどん刀が増えている様子。笑
現在はヤフオクよりも刀屋さんでの購入が中心となっている様子。
本の中では3振紹介されていましたが、購入に至るまでの話や購入時の事、買ってからの事など、エピソード一つ一つが分かりみが深くとても楽しめました。


②会場入り

会場に入ると、なんと2列目の真ん中!
ふなっしーまで凄く近い。
(因みに席は申込順でした。募集開始のタイミングで超速で入力したつもりでしたが、一回入力ミスをしてやり直したのが響き2列目になったのかもしれません。1列目の方のスピードがとてつもなく早かった事だけは想像できます。笑)

入場券


③講演スタート

講演内容は3部制。

1部 ふなっしートークショー「刀の魅力について」
2部 末兼講師「初心者のための刀剣講座」
3部 ふなっしー×末兼俊彦「刀剣対談」
(「よみうりカルチャー事業企画講座」より)

末兼さんは京都国立博物館の主任研究員の方で、2018年の「京のかたな展」では図録の総論や扉解説、刀剣の作品解説などを担当されています。
私はまだお会いした事がなかったものの、末兼さんのトークは面白いという評判を前々から聞いていたので、ふなっしーと話す事でどんな化学反応が起こるのか楽しみにしていましたが想像以上でした。笑
曲と共にふなっしーが登場すると会場のボルテージが早くも最高潮に…


・1部 ふなっしートークショー「刀の魅力について」

1部では「刀の魅力について」というお題のもと、刀にはまった経緯(ヤフオク村正の話)や刀に対する熱い想いなどが語られます。
またふなっしーの自宅の刀剣ルーム(梨本丸)や、お気に入りの刀について紹介が。
ほぼほぼ朝起きるとこの部屋に入って1振鑑賞するらしいですね。笑
そこでは特別1振だけを見るわけでもなく、日によって見る物を変えたりなど全ての刀を愛でている様子。
また夜梨本丸に入ろうものなら1時間位あっという間に時間が過ぎるのだとか!
分かります分かります…笑
ふなっしーは刀剣乱舞にもはまっているので、いかに良く出来たゲームかも語っていました。

そしてこの刀ブームを終わらせない為にはどうすれば良いかという問いに対して、美術館で刀を見るだけではなく、刀屋さんに実際にいって刀を持ってもらいたい、出来れば1振買ってもらいたいとも言っていました。
実際に美術館でガラス越しに見るのと、鑑賞会で刀を手に取って見るのと、実際に買って鑑賞するのとでは得られる知識も変わるので、刀を買う人が増えると嬉しいですね!


・2部 末兼講師「初心者のための刀剣講座」

2部では末兼さんの話に移ります。
指定文化財とは「ええもんランキングではなく、守りたい物ランキング」という話や、文化財保護法が制定されるまでの歴史の説明、また銃刀法に関する勘違いについて是正するようなお話がありました。
「初心者のための刀剣講座」という事で、事前に以下のような資料が配られたのでこれに即した話があるのかと思いきや、もっと根元の深い話でした。

個人的に驚いた話で言えば、普通「銃砲刀剣類登録証」は刀につく許可証ですが、人に付く許可証「刀剣類所持許可証」もあるとの事。
つまり普通は登録証が付いている刀を所持していいよ、ですが、人につく許可証の場合は、この人は安全な人だから刀を所持しても大丈夫(つまり登録証の無い方もその人は所持して可)という許可証のようです。
これは滅多に通らないようですがお寺の方など蔵から刀が出てくることもあるので許可証を取っている人がごくごく少数いるのだとか。
このような話含め私も知らない事や学び直す事が多くとても為になりました。


・3部 ふなっしー×末兼俊彦「刀剣対談」

3部はふなっしーと末兼さんの対談なのですが、ふなっしーのコレクションについて末兼さんがズバズバ切り込んでいくというもの。
その切り込み方が凄く、ふなっしーが途中膝をついて倒れる事態に。笑

まず1振目は先月買ったばかりというほやほやの刀。
ここでは銘を控えますが、地鉄が精美で見るからに名刀。
刀身に梵字が入っています。
日刀保の特重指定書の解説を見ながら、作風が常と違う云々の話が展開されて最後にはふなっしーから「日刀保って何?!特別重要刀剣って何?!笑」「日刀保の鑑定は適当なの?笑」という質問が連発。
それに対しての末兼さんの回答については…
ここですると語弊が生まれる可能性があるので、是非動画公開(あるか分かりませんが)をお待ちください。
ふなっしーは非常にショックを受けたと言っており、2振目の吉光に移ろうとすると「もうやめにしないか?笑」と尻込み。
ここからも末兼節がさく裂していたのですが、ここで書き方を間違えると語弊が生まれそうなので控えます。
そして3振目はふなっしーが「先生もうしゃべらないでください!笑」と解説を拒否した事で解説前に終了…^^;

個人的には特に最初の1振はショックを受ける必要は全くないほどに名刀だと思うのですがどうでしょうか。2振目もそりゃ国宝と比べると欠点はあるでしょうが立派な短刀です。むしろ国宝と同じであれば国宝になっています。記憶が確かであれば状態は価格にも当然反映されてます。
二重刃が無いから(重文や国宝指定の物と作風が違うから)その刀工に極められないというのは、ごく一部の側面からの見方でしかなく違う作風も一人の刀工は沢山作っているはずです。二重刃が本当に無いのかもあの動画だけで判断するのは難しい気もします。ふなっしーも「刃の中にある線が二重刃だと思っていた」と言っていたように実際手に持つと二重刃が見えるのでしょう。
無銘作者の答えは当時の作者と摺り上げた人にしか分からないものの、誰の作であろうとまさに一生物の名刀に私は感じました。
個人的にこの太刀に映りが出ているかという点は気になりました。
いずれにしてももし手放しても欲しい方は沢山いるという部類の名刀かと。

ズバズバ切り込んで行くのはエンタメ的には面白いかもしれませんが、人の所有物に対して金銭を出していない他人が好きにマイナス意見を言う構図は複雑な気持ちにもなりました。途中からフォローするような形も見られましたが。
ふなっしーが大人の対応をされていて改めて懐の大きさに感動。


④終わりに

初心者が刀を買う際に気を付けるべきことは?という質問に対して「買わない」と末兼さんが放った一言には笑いました。
他にも嬉しい事に質問コーナーの中でふなっしーが「刀の展示ケース作ってる人もいる」と話題に出してくれたのは驚きました。
それに対して末兼さんが「でも刀より高いよ。笑」と仰っていて末兼さんにも知って頂けていた事に更に驚きました。
光栄な事です。
ありがたやありがたや…!

実際に展示ケースはこのような物を作っています。

卓上刀箱(箔漆仕様)
卓上刀箱(標準仕様)

以下で他にも売っていますが、25~170万円までラインナップがあります。


因みに重文レベルの刀を買おうとすると何千万円とかかります。
数十万円で手に入る事は決してないのでそこはご注意を。
今回のトークショーは総じてとても面白かったです。

尚動画は以下から購入して見れるそうです。

今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

よろしければ以下もご覧下さい。

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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