日本刀を飛行機で運ぶ方法
日本刀を持って飛行機に乗らねばならない…
そんな事がこの先あるかもしれません。
機内への持ち込みが出来ないのは当然ですが、日本刀は手荷物として預ける事で飛行機に積むことが出来ます。
但し通常の荷物預入の手続きとは異なるので、今回は日本刀を飛行機で運んだ時の様子を書こうと思います。
①事前準備
主に3つあります。当日までに行っておきましょう。
・刀身に油を引く
移動中、傷や錆びから刀身を守る為に必要です。
・銃砲刀剣類登録証を刀とは別にしておく
登録証を白鞘に巻いている場合は外しておき財布や鞄などに入れておくと後が楽。(ただ登録証を忘れると銃刀法違反になるので気を付けてください)
・空港に刀を持っていく旨を事前連絡しておく
事前連絡が絶対に必要と言うわけではないようですが、日本刀を運ぶ為の特殊なケース(後述)が当日無かったりする場合があるらしいので、当日までに事前連絡しておくことでトラブルが減ります。
②空港で日本刀を預けるまで
まず注意点ですが、上記のような普通の手荷物預入の場で預けられない場合があります。上記は羽田空港国内線ですが、羽田空港の場合は以下の「特別な手荷物」と書かれた場所で預けます。
小さな空港などはこのように分かれていないので、係の人に「日本刀を預けたい」と伝えると良いです。
・専用ケースを用意してくれます
その名も「銃砲刀剣箱」。
サイズは事前に聞いていたのですが寸法書いたメモを紛失してしまい、定かではないですが、大体1320×230×270位だったかと。(微妙な方は必ず事前に確認しておいてください)
因みに箱を開けるとこんな感じです。
周囲は幅15mm位のスポンジで覆われています。
ベルトが2本あるのみでそこで調整をしなければなりませんが、1本とかだと厚みが薄すぎて全然固定出来ないので、刀袋にいれておくとか、鞘をプチプチで巻いて厚みを持たせるとかしてベルト固定する為の工夫が必要に感じました。
私の場合短刀1振でしたが、内部でガタガタ動き刀身に衝撃がいくのが心配だったので以下のような空箱を貰い詰めました。(空箱は用意頂けますが、プチプチは無いと言われる場合もあるので注意です)
これで完全に動きません。
この銃砲刀剣箱は普通の荷物と別の場所に積まれるとの事で、結露などの心配はないとの事です。
機内持ち込みと同じ環境かと思われます。
因みに筒の中は白鞘をプチプチで包んでいれてみました。
ここまでしなくて良いかと思いますが、念には念をという事で。
・銃砲刀剣類登録証を提示して必要事項を書く
刀を預ける際に航空券と合わせて銃砲刀剣類登録証の提示が必要になります。
事前に刀と分けておいた方が良いと書いたのはこれが理由です。
登録証は私は手荷物と一緒に機内に持ち込みました。
荷物受け取り時の盗難対策としてもその方が少しは安心かもしれません。
その後、「銃砲等の輸送に関する申告書」に必要事項を記載します。
これにて預け入れ完了となり荷物引換券がもらえます。
③荷物受取時
他の荷物と同様に手荷物受取の場に向かいます。
空港によって違うので、係の人に日本刀を受け取りに来た事を伝えるのが良いかと思います。
羽田の場合は、下のように非常に目立つ位置にありましたが、空港によっては別室に案内されて引き取りになる事もあります。
ここで引換券を提示して無事受取完了となります。
④終わりに
預け入れる際に空港によっては別室に案内され警察立ち合いのもと、中身の確認、個人情報の確認、日本刀運搬の理由、などなど聞かれる場合もあります。
緊張する方もいるかもしれませんが、それだけ聞いてくれるのは逆に飛行機を利用する側からすれば安心ですね。
どんどんやって貰いたいです。
あと飛行機以外にも言えますが、日本刀運搬時は刀が入っている事が分からないようにして運搬してくださいね。
あと運搬する為の正当な理由も必要です。
(※2021/11/29追記)
模造刀も同じ銃砲刀剣箱に入れて送る事になるそうです。
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