刀展示ケース「木材台座」の検討
製作している鉄製の刀展示ケースは台座部分のデザインを変えられるように作っている。
以前台座に箔と漆をあしらったアクリルパネルを製作し、「箔漆仕様」として製作を受け付けている。
この度もう少し大人しいデザインも検討してみようと思い、台座に「木材」をあしらった場合、見た目はどうか?という実験をしてみた。
因みに実際に木を用いると時間も費用も掛かるので、一旦は家に貼る壁紙などで使われるデザインシートを使用している。
以下のようなサンプル台帳から合いそうなものを取りあえず2点選んでみた。
実際の木材はライトを当てた時にここまで光沢(艶感)は出ないと思われるが、あくまで当たりを付けるための見た目の参考としては充分だろうとは考えている。
・ダークウォールナット材
高級家具などにもよく使用されている素材。
適度な油分を含んでいるので、艶もあり触れて使い込んでいくことで味のある風合いになっていき経年変化も楽しむことができる。
・マホガニー材
アコースティックギターやエレキギターなどでも使われるマホガニー材は淡赤色から暗赤褐色まで様々な色合いをしているのが特徴。
最初は黄色っぽく見えても光が当たる事で赤褐色に深みが増していく傾向がある素材。
印象としてまず感じた事は「無難」というものだった。
無難はどんな場所にでもある程度合うが、製品として考えた時、意外に特徴が出難くつまらなくなりがちであるように思う。
しかし展示する上であくまでメインとなるのは刀である事を考えると、この選択は正解になり得るかもしれないと感じている。
あと試したいのはアンティーク素材の古めかしい木材だろうか。
以前古い刀箪笥を購入し現在使用しているが、何と言っても漆が剥げたような味わいが何とも渋く深みがある。
デザイン面については他にも検討中の物があり、こちらも並行して進めている。プロトタイプの完成にはまだ少し時間が掛かりそうであるが。
進展があり次第また書こうと思います。
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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)