礼節を欠いた日本人
本日はメイウェザー選手と朝倉未来選手のエキシビジョンマッチがあった。
メイウェザーと言えば50戦無敗のプロボクサーで、人生で一度もダウンした事がなく、更に強力なパンチですら数えるほどしかもらった事が無いほどのボクシング界のレジェンド。
既に引退して45歳になるが未だ練習を欠かさず、Youtuberや総合格闘家、那須川天心選手などとエキシビジョンマッチを過去3度行ってきたが全て全勝。引退後も未だに無敗。
そのようなレジェンドの4回目のエキシビジョンマッチが本日であった。
当然全世界から注目されており、世界50か国以上へ生中継されていた。
私もちょうど子供達が昼寝時であったので生中継で視聴していた。
そんな中、問題は試合開始前の花束贈呈時に起こる。
花束を渡す役の人がメイウェザーに渡さずに地面へ放り投げたのだ。
これにはパウンドフォーパウンドで1位になったプロボクサーの井上尚弥選手はじめ、全世界の人が苦言を呈している。
さてなぜこのような礼節と品性の欠片も無いような人が花束贈呈する事になったのか。
選出方法はどうやら以下のようにオークション形式であったらしい。
つまりお金を出せば誰でも出来たというわけである。
これらの侮辱的行為を日本人が行った事に対して、同じ日本人としてとても恥ずかしい。
本人からすれば420万円程度で全世界へごぼうの党という自身が立ちあげた政党を認知させることに大成功したのだからこれほど安いものはないだろう。
そしてまたこのオークションではNFTも商品として贈られる事になっています。そしてこのNFTを購入する事で試合後の選手の秘蔵映像などが載ったデジタルフォトブックへのアクセス権が得られます。
NFTなので当然転売できますが、メイウェザーに花束を渡さずに地面に落とした大会は過去にもないので、もしかすると将来的に世界に唯一の大会記録写真として価値が生まれ高値が付く事も想定されます。
しかしやり方があまりにも礼節を欠いている。
本当に胸糞悪くなる場面であった。
・日本刀の鑑賞でも礼節やマナーは大事にされている。
話は変わるが、日本刀を鑑賞する場面でも礼節やマナーは大事にされている。
例えば鑑賞前後で一礼するのは、刀の製作者やそれまでその刀を守ってきた人、現在の所有者の方に対して大切な刀を見せて頂く事の感謝、敬意を表してする事である。
つまり今目の前の刀を自分が手に取り鑑賞出来ているのはそれらの方々のお陰である。
お金を払って鑑賞会に出ているのだから見れて当然…なわけがない。
ここをはき違えている人は態度に現れる。
例えば所有者が刀について説明してくれている時に、有難迷惑だなんて言う人がいたり、などはまさにそれで。
なぜ今自分はこの刀を手に取れて見る事が出来ているのか、その意味をもっと考えるべきである。
これが面倒臭く感じるようであれば鑑賞会などに参加するなと個人的には言いたい。
以前支部の鑑賞会に刀を持って行った事がある。
初期刀を買ってまだ1年も経たない頃だったと思う。
そのような右も左も分からないような若造であったにも関わらず、鑑賞会が終わって帰る間際、ベテランの方々が「今日は見せてくれてありがとう」と次々に言ってくださったのは実に気持ちの良いものであった。
年齢や刀歴関係なくそのようなリスペクトが出来る人は素晴らしい。
この時体験させて頂いた事をこれからも忘れず、今度は私自身がそれを出来るよう精進していきたい。
とにかく礼節を欠いた人間とは今後も付き合いたくない。
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それでは皆様良き御刀ライフを~!
↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)
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