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2つに割れている笄、「割笄」

笄(こうがい)といえば、以下の物を指し、刀の拵などに収納されている事もあります。

主に頭を掻くのに使用したようです。
武士は鬢を結っていたので髪の隙間から痒い所をピンポイントで掻けるような笄は当時は使用頻度の高いアイテムだったのかもしれません。

しかしそんな笄にも実は真ん中で真っ二つに割れているものがあります。
これを割笄(わりこうがい、さきこうがい)と呼んだりするのですが、これは何用なのでしょうか?

(画像出典:和敬堂 月琴堂正隆(花押)

どうやらお箸として使用していたのではないか?という説が高いようですが詳細は不明なようです。

刀に箸を取り付けて街中を歩く…。
いまいち状況にピンときませんが、当時は今のように割り箸などは当然ないでしょうし、マイ箸というのは意外に需要が高かったのかもしれません。
もしくは食事用の箸ではなく、何かを直接掴むと品が無いと感じられてしまうようなものを摘まむ際に使用した可能性はあるだろうか。
他にもお店に入る際は入口で刀を預けるが、その際に今でいう番号札の代わりにこの笄の片方を持っておき、あとで刀を受け取る際に照合する役割を持っていたりとか、、、
まぁこれは私が勝手に想像しただけでなんの根拠もありませんが。
他にもこの割笄の用途を想像してみるのも面白いかもしれませんね!

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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