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自分にあった刀の長さの求め方

先日濃州堂さんのポストで非常に面白い投稿がされていました。
それが「自分に合った刀の長さの求め方」
武道などで刀を用いる際に適切な長さが出せるようです。

計算式はいくつかあるようですが、代表的なもので以下で求められるというのです。

身長(cm)×0.43÷30.3cm=自分に合った刃長(尺)
(流派によっては上記に5分(1.5cm)足したりもするようです)

(補足説明)
30.3で割っているのは「1尺=30.3㎝」な為で、cmから尺に変換する為です。
なので自分に合った刃長を「cm」で知りたい場合は「身長×0.43」だけで求まります。(書かなくても分かると思いますが小学生も見ているかもしれないので一応)

(2024/7/18追記)
濃州堂さんより以下の返信を頂きましたのでブログにも掲載させて頂きます。



・早速自分の身長で計算

例えば私の身長は173㎝です。
「173㎝×0.43÷30.3」を電卓で計算すると、約2尺4寸5分が自分に合った長さと分かりました。

い、意外に長いですね…!
美術刀剣としての個人的な好みの長さとしては2尺2寸くらいだったのですが、2尺5寸くらいとなると鎌倉期の生ぶ太刀くらいを想像します。


因みに研師の関山さんがアップされていた4尺余の大太刀。
写真で定尺の刀と比較してもかなり大きくまともに受けたら吹っ飛んでしまいそうです。

因みに4尺というと刃長120㎝程ですが、折角ならこれを振るうに適正な人物の身長を出して見ましょう。

「身長×0.43=120㎝」ですね。

適正身長は…

なんと2m79㎝でした。笑


因みに太郎太刀も折角なので。
太郎太刀は戦国時代に織田徳川連合軍と浅井朝倉連合軍が衝突した姉川の合戦(1570年)で、朝倉方の真柄十郎左衛門直隆と十郎直基の父子が用いたとされる2振の内の1振りで、もう一振は「次郎太刀」です。
やたらと大きい事で知られていますが、その長さはなんと太郎太刀で刃長221.5cm(7尺3分)、次郎太刀で166.7cm(5尺5寸)あります。

熱田神宮蔵 太郎太刀 刃長221.5cm(7尺3分)
(画像出典:読売新聞オンライン


さて、この太郎太刀を振るう人物の適正身長は…。

5m15㎝の巨人でした。笑
サイズ感が良く分からないのでchat gptに絵を描いてもらいました。

chat gpt4oにて作成

…姉川の戦いどんな戦いだったのよ…。


という事で面白いので是非、皆さんも自身に合った刀身の長さを計算されてみてください!


今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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