刀展示ケースmoku完成! & 受注開始
以下の時から10か月経ち、ようやく完成しました。
今回製作したのは「檜と刀の調和」がテーマの刀展示ケースです。
自身でも初となる木を主体に作る展示ケースでしたので、設計通りに製作がいくかなど見えない部分も多く不安も大きかったのですが、予想通りの雰囲気となりました。
①mokuの特徴
・大部分が檜(ヒノキ)で出来ている
檜の特徴は大きく2つ。1つが調湿機能、2つ目が芳香機能。
使用している檜材(約1㎡)は、夏場の湿度75%の環境下で約880mL吸湿してくれます。その為ケース内の結露を抑える事が出来ます。
しかしあくまでケース内に湿度計を入れて部屋自体を管理する事はお忘れなく。
2番目の芳香機能について、檜が香るのはフィトンチッドと呼ばれる精油成分によるものですが、そこに含まれるピネン類やテルペン類と呼ばれるものには抗菌作用や防虫効果があるとされています。
なので檜は長く使える素材です。
また以下のように経年で色が変化するのも特徴です。
数年使えば見た目が変わるのもきっと楽しめるはず。
(画像出典元:ひだまりほーむ)
刀掛けも檜で作ってみました。
全体的に温かい印象をくれます。
ドアとケースの間には機密性の高いスポンジを使用。
刀箪笥に刀をしまっているような状態で刀を鑑賞する事が出来るので、刀の保管と鑑賞を両立出来ます。
・高機能スポットライト
刀の刃文を見るのに適したライトが付いています。勿論好きな位置を照射できて、光の照射角度を変える事も出来ます。調光も出来るので部屋の明るさに合わせて見やすさを変えられます。(この辺りは刀箱シリーズと同じですが、mokuには地鉄用ライトは付いていません)
刃文はこのように見えます。刀は古京物の綾小路です。
眠い刃でも比較的しっかり捉える事が出来ます。(新刀などと違い、綾小路のように眠い刃のライティングは特に難しい)
リモコンで光の強さやオンオフが出来ます。
あとスマホでも出来ます。
照明も色々進化していますね。
・反射しづらいミュージアムアクリルを採用
通常のアクリルだと明るい部屋に飾った際はどうしても反射して中の刀身が見えづらくなってしまいます。
それがこのアクリルを使うと反射が殆ど気にならない、というよりも何もついていないようにすら見えます。
そして静電気を帯びないような特殊コーティングがされているので埃が付きません。他にもUVカットコーティングされているので、紫外線を99%以上カットします。
部屋の明かりをつけて正面から撮影していますが、私が映っていないのがお分かり頂けると思います。
・ドア開時はロック、閉時はゆっくり
ドアは上に開きます。
ステーでロックが掛かるので、このように手を離してもドアが閉まる事はありません。
なので安全に刀の出し入れが出来ます。
閉める時は以下のようにゆっくり閉まるので、バンッとドアがしまって刀身が飛び跳ねる事はありません。
・鍵は2箇所
ケース下部両側2つに鍵が付いています。
セキュリティと言うよりもいたずら防止がメインです。
押しながら回すとロックが解除される仕組みです。
②製作受付も開始しました
ここから注文を受け付けています。
価格としては卓上シリーズと、刀箱シリーズの中間くらいです。
モダンなお部屋、お寺や神社などにもマッチするかと思います。
7/28~8/2の小田急百貨店新宿での展示会に実物を展示予定なので気になる方は是非見に来てください^^
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それでは皆様良き御刀ライフを~!