第6回「刀屋さん見学会」レポ
今日は刀屋さん見学会第6回目を開催しました。
コロナの感染者数が低いまま推移している現状ではありますが、安全を期すため前回同様「ワクチン2回接種&14日間経過した方のみ」という条件での開催です。
12月となりすっかり世間はクリスマスモードですね。
帝国ホテル横の日比谷公園もクリスマスマーケットで賑わっていました。
それに加えて帝国ホテルでもスイーツアート展が開催中という事もあってか、会場となった「霜剣堂」前には次から次へと人が来ていましたよ。
刀屋さん見学会とは?
刀屋さんに行ってみたいけど1人では行く勇気がない方や、刀に興味があり正しい知識を付けたい方を対象に、私+3名少人数で刀屋さんを訪問し、実際に店内の刀を手に持たせてもらいながら、鑑賞マナーや鑑賞方法を教えて頂くイベントです。
少人数の為、お店の方から顔を覚えてもらいやすく、次回以降は1人で行きやすくなると思います。
2021年から始め大体月1回のペースで開催しています。
開催時は私のTwitterで参加者を募集しています。
※言わずもがな、見学会をした刀剣店で購入を推奨する為のイベントではありません。
実際に刀を購入する際は他のお店も色々周った上で相性の合うと感じるお店で購入される事をお勧めします。
①見学会の様子
(※参加者の方の撮影&掲載許可を頂いています。)
まずはいつも通り、鞘の払い方から、持ち方、鑑賞方法と順を追って解説があります。
直ぐに参加者の方に持ってもらいながら進んでいきます。
下は刀の姿を見ている所です。
片手で持って肩をぐっと押し出すと刀身が目からより離れるので姿が捉えやすくなるとの事。
刀への光の当て方などもお店の方が細かく教えてくれるので、初めての方でも数分もすれば皆さんコツを掴む事が出来ます。
持ち方に慣れたら次はいよいよ部屋を暗くして刃文鑑賞。
手に持って見た時の刀の見え方は、美術館で見るそれとは世界がまるで違うので感動しますよね^^
そしていよいよ刀のどこを見たら健全か分かるかについての解説が。
今回は新々刀期の脇差を使用しての解説でした。
これを知っておくと、刀選びの時役に立つのは勿論のこと、美術館で刀を見る時にも得られる情報量が増えたりするのでとても有益です。
1つは先日こちらの記事でも書きましたが「平肉」。
今日は実際に刀身を軽く拭って健全な刀で平肉を確認しました。
刃についた丸みを肌で感じて皆さん驚かれていましたよ。
他にも健全さを見るポイントは沢山あるので気になる方は詳しい方に聞くか、近くに思い当たる方がいなければぜひ次回以降の見学会に参加されてみてください。
②鑑賞刀の一部を紹介!
・則重
正宗十哲の1人と言われる名工。
沸づいて刃が明るく、刃中にうねるような部分が多々見られました。
見学会での登場は今回が初です。
・浜部寿格
刃中や地鉄に入る沢山の細かな金筋が魅力。
細かすぎて写真に写らないのが残念ですが、肉眼で見ると凄い情報量。
少し前までこの刀工の事を知りませんでしたが、この刀を見て寿格という刀の良さに気づけました。
手に取るまで興味の無かった刀でも、手に取って見ると印象がガラリと変わる事があるのは刀の面白い所に感じます。
・宗次(肥前)
姿や刀身の出来から南北朝期に見える刀。
この刀工も私は知りませんでしたが、刀を手に取る事で良さに気づけた1人。
③終わりに
今回も刀好きな方ばかりが集まり夢中で鑑賞していました。刀好きな方ばかりが集まる空間というのはとても楽しいですね^^
楽しみすぎて途中から3人同時鑑賞、皆さん刀の世界に入り込んでいます。
取り残された感…笑
ということで今回鑑賞した刀もかなり多く、皆さん疲れた事と思います。
今日はゆっくり休んで回復したらまた刀の旅に出かけてみてくださいね!
そして是非他の刀剣店にも勇気を出して足を運んでみてください^^
次回の見学会はまだ未定ですが、新年あけて1月のどこかでやれればと個人的には思っています。(まだ刀屋さんに一切の確認をしていないので全くの未定)
あと1月は刀屋さんの方で展示即売会があるので開催できたとしても末になりそうな気はしています。
毎度ながらこの展示会は物凄く楽しみ。
見学会の開催時は私のTwitterで参加募集しますので、興味のある方はフォローしておいて頂ければと思います^^
今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!