最も黒い布「太黒門」vs「無反射植毛布」比較検証(日本刀の話)
無反射植毛布を使う事で刀や刀装具の撮影が綺麗に行える、という記事を以前書きました。
(↑ 「無反射植毛布」を敷き撮影)
この布を使えば、上記のように刀身だけが浮いたように見える不思議な写真を撮る事も出来ます。
しかし黒布のラインナップとしては更にその上の「太黒門(特級無反射植毛布)」という最上位版が存在しています。
この度取り寄せていた「太黒門」が届いたので、通常の無反射植毛布と比較してみました。
結論から言えば、明るさ調整をしたら綺麗に撮れるのが「無反射植毛布」、明るさ調整をしなくても綺麗に撮れるのが「太黒門」と言った感じでしょうか。また「太黒門」の方が、埃や手垢(触った時に指紋のような物がつくもの?)が目立ちにくいです。
なので撮影前に粘着テープでコロコロしたり、という作業が不要です。
以下は分かり易いように埃や手垢が付いた状態で撮影して見ました。
因みに写真を見ると「無反射植毛布」が白っぽく見えますが、それは全く違います。
写真内に記載している「木に黒塗装」と書いた部分は白っぽく見えますが実は黒色です。かなり明るくして撮影したためこのように白っぽくなっていますが、通常肉眼で見ると以下のような色味をしています。
はい…他の布が黒すぎるだけです。
なので無反射植毛布が駄目というわけではなく、太黒門が更に黒い、黒すぎる、というだけです。
・鐔を置いて明るさ調整せずに撮影した場合
以下のように差が生まれるのですが、安心してください。
・鐔を置いて明るさ調整して撮影した場合
次に以下のようにスマホで撮影時に画面をタッチして、太陽マークのバーを下げて明るさを暗くする事で、以下のように太黒門と大差なく撮影する事が可能です。
それでも太黒門の方がより黒いのですが。
・それぞれの布を用いてスマホで本気で撮影して見る
という事で、明るさ調整などを含めてそれぞれスマホを使い本気で撮影してみました。
大画面にします。
(↑ 無反射植毛布)
(↑ 太黒門)
皆さんはどちらが好みですか?
正直このブログを書く時にどっちがどっちだっけ?となった位なので、明るさ調整機能を使える人であればどちらでも問題無いかと。
後は埃など取る手間をなるべく減らして撮影の手間を少しでも楽に…という方は大黒門の方が良いかもしれません。(太黒門にも埃は付きます)
但し値段はその分高価(記事執筆時点、1m単位:無反射植毛布1980円、大黒門6600円)かつ、基本品切れで納品まで1ヶ月程度かかるのでそこは注意事項かと。
最後に製作した刀展示ケースに太黒門をあてがってみました。
黒すぎて無の世界のような何か不安になる!笑
この無反射植毛布と太黒門はKoproさんで直販売している他、amazonでも売っています。しかし太黒門は毎回予約販売分で一杯になるとの事ですので、欲しい方は以下のサイトから予約するのが良いかと思います。
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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)
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