考えずに股関節外転運動指導してませんか?
障害者グループホームの準備でバタバタしています。
書類も多く、机に向かうことが多いですが、ここが踏ん張り時と思って、気合を入れてます!!!
1月にオープンとまだまだですが、申請がかなり先なんで……….
よくやる股関節外転運動
皆さんも臨床で一度は指導したことがあるのではないでしょうか。
側臥位で股関節外転運動をしている、または指導している場面にはよく出会うと思います。
その時、皆さんはどのような指導をする、または指導している場面を見ますか?
股関節屈曲位にしない、骨盤の挙上が入らないなど代償動作を抑え、少し伸展気味に外転させている場面がよく見かけられると思います。
果たして中殿筋のトレーニングをする際に全て一貫してその肢位でトレーニングを行うことが正しいのでしょうか?
今回は、中殿筋の解剖と作用などを元に中殿筋トレーニングの股関節の角度による使い分けについてご紹介したいと思います。
ぜひ最後までご覧いただけると幸いです。
中殿筋の機能
中殿筋は片脚立位保持や歩行立脚期に骨盤を支持して側方傾斜を制動することに働くと言われています。ゆえに、中殿筋の筋力低下は、片脚立位や歩行時に骨盤とその上にある体幹の傾斜動揺を引き起こします。
片脚立位時に骨盤や体幹が側方へ傾いてしまう現象を、臨床では、Trendelenburg徴候やDuchenne徴候と呼びます。
中殿筋の筋力が低下した場合に、片脚立位保持の時に、持ち上げ脚側の骨盤が下がる現象(pelvic sagging)と、上がる現象(pelvic elevation)がありますが、これがなぜなのかは明らかにされていません。
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