【内側型野球肘障害】手内在筋の評価2選とセルフエクササイズ
こんにちは!
3月に大阪の南森町に3店舗目をオープンしました。
しっかり感染対策をして、店舗運営をしていきます!
マンションの宅配ボックスに荷物が届くんですが、毎回開けれないので、オーナーを呼んで開けてもらうのがめんどくさいです笑
感染対策系の物品は来てるので、なんとかはなりましたが笑
お客様第一で価値提供をしていきます!
手内在筋と肘障害
投球動作によって生じる肘の障害には、内側野球肘障害があります。
投球中に肘外反トルクは肩最大外旋直前(maximum external rotation:MER直前)とボールリリース直後にピークとなります。
MER直前の外反ストレスを回避する対策としては
・体幹伸展
・肩甲骨後傾
これらにより肩関節外旋角度を相対的に増加させ、腕を振る軌道をsingle planeとする。この方法により肘にかかる外反ストレスを軽減する方法があります。
しかし、内側型野球肘患者に対する調査では、MER直前付近と、ボールリリース付近で痛みを訴えた割合はほぼ1:1と報告されており、上記の方法だけでは、ボールリリース付近での肘外反ストレスによって生じる痛みは軽減できないと思います。
このボールリリース付近で痛みを生じる群において手内在筋の萎縮や機能不全が目立つことについて調査した報告があり、虫様筋・骨間筋機能不全は、肘群で53.8%、肩群で18.2%、母指・小指対立筋機能不全は肘群で61.5%、肩群で27.2%と肘群で機能不全の発生比率が有意に高かったと報告されています。
つまり、手内在筋に萎縮や機能不全などの問題を抱えている選手は肘の障害を来しやすいことが分かったのです。
また、学童期の肘障害発生の危険因子の前向き調査で握力低下が危険因子の一つという報告があったり、障害を経験しなかった投手の身体的特徴に小指と母指の対立が可能であること、小指と母指が対立した状態で前腕回外90°可能なことが挙げられ、手内在筋が機能し、手内在筋の柔軟性が高いとする報告があります。
手内在筋の機能不全がないことは肘の障害を防ぐことにつながることが分かります。
手外在筋である浅指屈筋は円回内筋と橈側手根屈筋、長掌筋とともに筋膜が厚い共同腱[前方共同腱(anterior common tendon:ACT)]を形成し、肘関節内側側副靭帯前斜走線維(anterior oblique ligament:AOL)の掌側に付着するという報告があったり、ACT深層部はAOLと一体化しているとの報告もあります。
内側型野球肘の中に手外在筋群の痛みも含まれている可能性も指摘されています。
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