外側上顆炎の治療と筋膜アプローチ【触診動画3本】
こんにちは!肩 祥平です。
5月に店舗出店するための物件が決まり、現在、内装に必要な物を選定しています。
購入した物も金額も含めて公開予定なので、自費整体を開業したい人の参考になればよいかなと思います。
物件契約時の金額は以前のnoteで公開しているので、興味のある方はみてみて下さい!
今回は先週の外側上顆炎あるあると整形外科テストの続編で、外側上顆炎の治療(前半)と筋膜アプローチ(後半)です。
外側上顆炎の一般的な治療
■総指伸筋のストレッチング
middle finger extension testが陽性であれば、総指伸筋の収縮時痛の可能性が高いと考えられるので、総指伸筋の中指の繊維を狙ってストレッチングします。
また、中指と示指の繊維が連結していることも多いので、評価の基、総指伸筋の示指の繊維もストレッチングを行うこともあります。
方法
①手指屈曲、手関節掌屈位でロックする
②手指、手関節の位置をロックしたまま、肘関節を伸展する
注意点 起始部に牽引ストレスが加わらないように、筋腹を起始部に少し寄せる リスター結節の尺側を総指伸筋が通るイメージでストレッチング
■短橈側手根伸筋のストレッチング
thomsen test(トムゼンテスト)で陽性になった場合や、示指伸筋に抵抗をかけた際に疼痛が出た場合などは、短橈側手根伸筋の収縮時痛の可能性が高いと考えて、短橈側手根伸筋のストレッチングを行います。
示指伸筋に抵抗をかけて疼痛が生じても、短橈側手根伸筋の収縮時痛の可能性も考えられるので短橈側手根伸筋のストレッチングを行います。
方法
①前腕回内、手関節掌屈・尺屈位でロックする
②前腕、手関節の位置をロックしたまま、肘関節を伸展する
注意点 起始部に牽引ストレスが加わらないように、筋腹を起始部に少し寄せる リスター結節の橈側を短橈側手根伸筋が通るイメージでストレッチング
■橈骨輪状靭帯の伸張性低下の改善
肘関節伸展時で前腕回内の可動域を評価した際に、左右差がある場合は橈骨輪状靭帯を伸張性の低下を疑い、伸張性を改善するようにアプローチします。
靭帯は短期的に伸張性が改善するものではないので、肘関節伸展時で前腕回内の可動域を左右差を再評価して治療の効果判定を行います。
方法
前腕回内させて、橈骨輪状靭帯の伸張感を感じる
肘関節伸展、内反させる その際に、橈骨輪状靭帯がより伸張されるのを感じる
注意点 肘関節を内反する際に、肩関節が内旋しないように
■手関節背屈筋の筋力強化
手関節の背屈の筋力強化は有効と言われていますが、
疼痛によって筋力が発揮出来ないのか
筋力低下によって疼痛が生じているのか
によって筋力強化を実施すべきタイミングや負荷量が変わります。
個人的にはCozen's test(コズンテスト)やthomsen test(トムゼンテスト)のような整形外科テストが陰性化してから始めることが多いですね。
収縮様式も最初は求心性収縮から始めますが、徐々に遠心性収縮も加えていくようにします。
さらに、評価の際にお伝えしたように肘関節伸展位・屈曲位✖︎手関節掌屈位・中間位・背屈位の6パターンで求心性・遠心性収縮を加えるようにしています。
整形外科テストの痛みが残っているうちにやると、患者も筋力強化を継続しにくいので、開始のタイミングは重要です!
外側上顆炎への筋膜調整の効果
僕は外側上顆炎の方に筋膜調整をすることによって得られる最大のメリットは、初回から痛みがへることだと思います。
一回で魔法にように治る!ってものではないですが、初回介入でmiddle finger testが陰性になることは多く経験しています。
もちろん上記で挙げたような、ストレッチングや筋力強化、ADL指導も行います。
でも、セルフでできることなので、施術後に解説付きで動画を撮影して、ご本人にお渡しして家でやってもらっています。
初回から痛みが減っているから、お客様も方向性が見えて、積極的にセルフエクササイズに取り組んでくれます。
筋膜で全て治す!ってイメージではなく、セルフでストレッチングするためにお手伝いくらいに思っています。
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