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#1 カオスティックカテゴライズ

昔、母と「なんか今ってカテゴライズしがちだよね~」とギャルみたいな表題の件について真剣に会話したのを今でも覚えています。

改めてカテゴライズって何?と思ったので書いてみたいと思います。




| カテゴライズする現代の特徴

カテゴライズ(分類する)は今に始まった話ではなく、あらゆる場面でそうされています。

性別や年齢、身長、血液型、手足の大きさ、国籍、言語、趣味、好きな食べ物、嫌いな食べ物、恋人の有無、家族の有無…

さらに現代の特徴を挙げるとするならば、16パーソナリティ、骨格診断、HSP、ADHD、BPD…

と挙げたらキリがありません。
何にだって分類することが出来るのです。


ちなみに今日は職場で出た話題なんですが、過去私が転職活動時にESと共にこちらも受講しておいてくださいね〜と言われた「類人猿診断」とやらがありまして。

チンパンジーやオランウータン、ボノボ、ゴリラに分類するんですけど、この診断が地味に当たってるな〜と職場の方ときゃっきゃなりました。

ちなみに私は以前受講時も今回もゴリラでした。
ぜひお時間がある方は下記より試してみてください。

と、話は脱線しましたが、莫大かつカオスティックな情報を整理整頓するためにもカテゴライズは必要不可欠となります。


| なぜ分類したがるのか

上記を踏まえると、情報の整理のためでしょ?というのが答え。

ですがここで話したいことは、
「そこまで分類する必要ある?」ということ。


例えば先ほど上記に記述した骨格診断について。
私が知る限り、ストレート・ウェーブ・ナチュラルの3タイプだけだと思っていました。

ですが調べてみたところ、
・骨格カジュアル
・骨格クラシック
・骨格ソフトクラシック
・骨格ドラマティック
・骨格ハイファッション
・骨格ロマンティック
・骨格ラブリー


めちゃくちゃありました。


(…ロマンティックとかラブリーとかそんなのあるの?)


(こうなると足の形とかも今よりもっと出てくるのかなとか思ったり。)


そしてこの“細分化”について考えてみたのですが、多様性への意識が関連していたり、単に初めて見た単語だと唯一無二感があってすぐ飛びついたり(?)そういう風潮があるのかなと推測しました。


| 分類することでのメリットとデメリット

(正直あれだけ細分化されると逆に分かりづらくならないのかな…)
なんてことを思いながら、ではそれではこの細分化をすることで何か良いことがあるのか?はたまた悪いことはあるのか?について考えてみました。


メリット

①安心できる、生きやすくなる

かくゆう私も、自分の仕事の出来なさや人との意思疎通・コミュニケーション、身の回りの管理等でとても悩んだ時期があり、自分はADHDなのではないかと頭を抱える日々が続いたことがありました。

その悩みに対して自分は〇〇なんだ、と答えが分かると理由付けにもなりますし、もっと楽に生きていいんだと思えるようになりました。

②会話がしやすい、相手を理解しやすい

洋楽が好き、韓国料理が好き、古着が好き、スポーツが好き、景色が好き、サウナが好き、映画が好き、一人カラオケが好き、寝るのが好き、と言った相手を知るきっかけにもなることがあります。

またこのように”〇〇が好き”と明確に分かると、自分の趣味や特技にも繋げることが出来たり、「〇〇さんはこれが好きなんだ!今度私も!」と信頼関係の構築や新しいものを発見することもあります。


デメリット

①固定概念に囚われる

パン屋で働いている人がいるとします。
その方自分のお気に入りのパンを差し上げるとします。


「あっ…実は私パン苦手なんだ…。」
「あっ…え、そうなの…?」




すごく雑な例えですが、上記のような「パン屋で働いてるんだからパン好きっしょ~」みたいなことも当てはまると思います。

カテゴライズするということは考えが凝り固まりがちになり、元を疑い、可能性をそれ以上広げようとしない思考に陥ってしまいます。

②勝手に評価される、してしまう

場面によっては良さでもありますが、〇〇だから〇〇!と考えを決めつけるのは時に人を傷つけてしまうことがあります。

私が実際に体験したことです。

ある友人から私がハイネックを着ていた時に「〇〇は骨格ストレートだからハイネックとか首の詰まった服は似合わないよね」と言われたことがあります。
(あの時、虚無顔になったであろう私の顔は何よりも怖かったはず)

いわゆる骨格ストレートはバストの位置が高い+首が短いのが特徴らしく、首元の開きがあるVネックやUネックが似合うそうです。

またある時はyoutubeを見ていた時の広告で
「〇〇歳の女性の皆さん!毛がボーボーな女性はモテません。脱毛は今からでも遅くないです!(△△にお住まいの方限定)キラキラ」
「太っている私には恋愛なんて出来ない…」
と、なぜか自分の年齢や性別や住まい場所までバレまくって、さらには「女性だから脱毛するの当たり前だよね?」「女性は痩せててナンボだよね?」といった広告。

”〇〇だから〇〇!”といったように世の中には嫌でもインプットされる仕組みが多くなってきているため、場合によっては知らずのうちに相手の人間性を勝手に規定してしまう恐れがあります


| 「カテゴライズ」しすぎないことの大切さ、その方法

メリット・デメリットについてあれやこれや書きましたが、大前提、カテゴライズするのは悪いとは全く思っていません。

ただし考えに固執せず、そして”〇〇だから〇〇!”といった考えは出来れば捨ててほしいです。
そうすることで全ての物事に対して考え方が柔軟になり、人対人のコミュニケーションもおのずと生まれ、もっと生き方が楽になると思うのです。

そして実際に私が「カテゴライズ」しすぎないように実践している方法としてはただ一つ。

”考えをぐしゃぐしゃに丸めて捨てる。”

これだけです。

先にも記述しましたが、私も過去自分がADHDなのではないか、とても悩んでいた時期がありました。仕事では毎日のようにミスをして、友人との遊びでは宿泊先のホテルの支払いを忘れる、誤ってキャンセルをしてしまう、落ち着かない、何度も同じ話を繰り返してしまう、思い込みが激しい、一度聞いたことが覚えられない。こんなことやエピソードが繰り返された日々が続き、毎晩泣いては母に相談をして、少し落ち着いたと思ったらまた悩んでしまって。

ただその時の私って上積みの情報しか収集しておらず、病院に行って正式な診断をされた訳でもないのに、勝手に私はADHDだから・・。と決めつけて挑戦することに対しての意欲がどんどん落ちていきました。

そこで出した答えを捨ててみて、もう一度振り返ってみた時に冷静に物事を判断出来るようになり、様々なことに挑戦する意欲が湧いてきました。

要は”〇〇だからこれは出来ない”といった考えのように、すぐに蓋をするのではなく、元を疑うことで新たな道が見えてくるはずだからです。
もちろん改めて考えてみたけれど、やっぱり〇〇かも・・?と思ったのであればその考えをもう一度広げればいいだけで、バランスが重要とも言えます。

ちなみに上記の私が悩んでいた症状の羅列は、もしかすると本当に何かしらの病気にかかっている可能性もあります。ですがもしかかっていたらそれはそれで、だからといって行動を制限するのではなく、今までと変わらずに過ごしていくことが大事なんだと思います。


| まとめ

考えをぐしゃぐしゃに丸めて捨てる

すごくシンプルなまとめになりました。
一度そう思い込んでしまったことをぐしゃぐしゃにするのって難しいかもしれませんが、自分の考えのルーティンに取り込んでしまえば、今までとくらべものにならないくらい大袈裟かもしれませんが世界が広がると思いますし、もっと自分のことを好きになれると思います。

あなたはあなたで世界でたった一人の人間として、生きていく。
何にも囚われずにそう意識をすることが大事だと思います。
あなたがあなたを好きでありますように。

片栗粉

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