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【説】ASDと△乗り換え

自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は「△乗り換え」が苦手

△=自己複製子+階層構造

特徴❶『状況の変化に弱い』
▶《状況=△》
たとえば、急な雨で遠足が中止になった場合。
普通の子は、とても残念だけど「遠足」が「学校で弁当とおやつを食べるだけの行事」に変わったんだということを渋々受け入れる。(△間の移動
けれどASDの子は、この切り替えがなかなか出来ない。

特徴❷『他人の心を理解できない』
▶《他人の心=△》
他人の考えや感情は、脳内で形成された独自の△(階層的な概念体系)なので、
他人の心を「自分とは異なる△」として認識する能力が必要(=心の理論)

▶自分△への強い拘り
ASDの人は、自分の△(世界観・秩序・ルーティン)に強く依存している。
これが、他人の意図や感情を「わかる」感覚に結びつけるのが難しくしている。

他人の心への「乗り換え
他人の心を理解するには、ある意味で「自分の△を一時的に手放して、他人の△に乗り換える」必要がある。これがASDの人にとって大きな負荷になる。

特徴❸『社会的ストレスが高い』
そもそも社会は、大小の△が入り乱れる複雑すぎる整合体。
他人との交流や集団生活では、多くの△(人々の心や社会的ルール)が複雑に絡み合うため、それらの整理や「△乗り換え」の負担が大きい。


社会や企業や他人がASDを支援するなら

①世の中の△をめっちゃわかりやすくする。
②△乗り換えを明確かつ丁寧にする。
③得意分野だけに集中させてあげる。


△乗り換えの負担とエネルギー

そもそも、普通の人にとっても「△乗り換え」は簡単にやっているようでいて、実はけっこうなエネルギーが消費している
乗り換えをすればするほど疲労する。
例)職場と家庭  学校  人付き合い  学習  SNS  マルチタスク  等

ASDの人は「△乗り換え」の負担が極端に大きいため、
それを避ける傾向がある。
➔自分の△に留まり続けることで、エネルギーを温存できる。
(多動の症状などはエネルギーが有り余っているからかも)
➔「△乗り換え」に使うのが少ない分、特定の分野にエネルギーを集中できる。
➔非常に深い知識、記憶力、卓越した能力を発揮することがある。
例)音楽、美術、数学、プログラミングなどの専門分野

「△乗り換え」が容易であることが、普通の人の適応力を支えている。
が、それがエネルギー消耗の原因にもなる。
その結果、安定感しかない生活や、△への過整合に陥ったりする
逆に、ASDの人が「△乗り換え」を避けることで得られる集中力の高さは、
適応の一種とも言える。

「天才の殆どはASDだが、殆どのASDは天才ではない」
という構文もあるらしい。