ぬらし絵 薔薇 Aug.2023
暑さと地熱のなかで畑仕事を終え、久しぶりに色と対話した。
あかを、ひと筆、またひと筆と広げていくうちに、気づかぬ内に心身に溜まった、夏の熱のようなものが、すっーっと冷たく溶けていく気がした。
変化していく色たちと、変化していく畑の植物たちを重ねながら、違うのはそのスピードだけ。刻々と移り変わる、そこにしか真実はない。
色との遊び‥
植物たちとの遊び‥
やっているのは、
紙の上が、地上かの違いだけ。
ぬらし絵の中に咲き誇る薔薇が
夏と植物たちに没頭しすぎて心身盲目気味なわたしに、何か忘れていた、、、あの、もったりと重い香りを思い出させてくれた。
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