『広域・狭域の絵』芸術療法byハウシュカシューレDec.2023
『狭域の絵』
終始、青に心を惹きつけられている自分を感じながら進んでいきました。
光が射しても、その気持ちは緩むことなく、どんどんと明るく白く抜ける空間だけが、それを緩めてくれるというか、安堵を与えてくれるような。
見失いがちな心の抜けを、思い出させてくれるようでした。
あの真ん中に行ったら、きっと眩しさで目が開けられないんじゃないかなぁ。
今の気持ちのあり様が、この絵に感じることから逆に浮かび上がってくるようでした。
『広域の絵』
関東平野の端っこに位置するうちからは、遠くに日光連山、那須連山がみえるのですが、夕刻の山並みは、もう、ヴェールペインティングそのもので。それを眺めているときの、自分の視点を超えた視線、焦点を合わせてない、心に丸ごと入れたいものとして見ている‥そんなことが、絵を描くプロセスの中にずっとありました。
鳥になっているかのような。
2枚続けて描いて、心の収縮のスケールの大きさに驚きました。視座ともいうかな。
どっちもが人の心に存在すること。
2枚の絵が、呼吸にさえ見えてきました(笑)
短い時間で、さして描き込むこともなかったのに、、、、いまも妙に心に残ります。
芸術療法の辿るこのプロセス、もちろん色も、シンプルながらも、心に深く作用しつつ、奥へ奥へと自ら進んでいき、やがて、その作用と対峙している自分に出会う。
それが何なのか、言葉にする必要がない。それが何なのか、それらは個々の中で生まれるものであり、自ら凝視するもよし、浸透するだけでもよし。そういう安堵の中で対峙している感覚もあります。
自然の中に分け入ることとも一緒。
でもより、深層に響く気が、改めてしました。
ありがとうございました。
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