はじめてのプロボノ 体験記 ~きっかけ・出会い編~
プロボノには興味があるけど、よく分からないし、仕事も家庭もあるのにプロボノまでできるか不安
そんな人の不安解消のために、私の約半年間の初プロボノ体験談を記しておきます。
「プロボノに興味がある」時点であなたは大丈夫ですので、この体験記があなたが一歩踏み出すための勇気の欠片になることを願います。
3歳児と0歳児の絶賛子育て中にもかかわらず、プロボノへの参加を許してくれた妻への感謝も忘れずに・・・。
(注)
この「~きっかけ・出会い編~」と次の「〜登録・アサイン編〜」は、プロボノを始めるまでの話なので、具体的な活動内容を知りたい方は「~プロジェクトスタート編~」からご覧ください。
きっかけ
私がプロボノを始めるきっかけとなったのが「人生100年時代」と「パラレルキャリア」の2つのキーワードを知ったことでした。
人生100年時代と聞いて、自分の定年後を想像した時に、今のまま仕事をしているだけでは定年後に夢中になれるコトや収入を得るスキルが何も残らないのではないか?と不安になったんです。
公務員は、今は60歳定年制ですが、例え65歳まで定年延長されたとしても、まだ30年以上あるわけで・・・。
今では、いろいろ行動してみた結果、「何も残らないこともないぞ」と思い始めていますが、最初はホントに不安だったんです。
そんな時に、国家公務員や一部の地方自治体での副業解禁のニュースやパラレルキャリアで活躍する他自治体職員の先輩方を見て、自分も何か始めたいと思ったんです。
現状、公務員には「職務専念義務」というものが法律で定められているので、副業には制限(営利企業はNGとか、信用を失墜するのはNGとか)があります。そんな中でもパラレルキャリアで活躍する公務員がいるというのは、とても勇気とヒントをもらえました。
そして、自分も地域貢献や社会貢献ができることをしたいと思いましたし、将来的には、お世話になった地域や故郷のために何かできるようになりたいと思っています。そのための経験を今のうちから積んでおきたいと思ったのがきっかけです。
実際に、パラレルキャリアで活躍する他自治体の先輩方に話を伺ってみると、「大変さもあるがそれ以上に得るものが多く、むしろ本業にも相乗効果がある」というお話や、「セカンドキャリアを実現するには、パラレルキャリアの方が良い。というか、パラレルでやってないと、定年後いきなりセカンドキャリアなんて無理。」というお話を伺い、もう納得しかありませんでした。
他にも、民間企業でバリバリ働く人と一緒に仕事がしたいとも考えていましたし、多動力を鍛えたいとも考えていたので、プロボノはピッタリだったと思っています。
プロボノとの出会い
この時点では、まだプロボノという言葉を知らずに「何かいい方法はないかなぁ」と模索していました。
副業はできないし、でもボランティアでゴミ拾いとか福祉作業をするみたいなのも自分のやりたいことと違うし、子どもの父母会とか自治会とかは日常生活でやってることだし・・・という感じで、何か始めようとは決めたものの、何を始めたらいいのか分からない日々でした。
そんな時、2018年6月30日に恵比寿で開催された「日本全国!地域仕掛け人市」というイベントに参加しました。
NPO法人ETIC.などが運営しているイベントで、自分に合う地域や仕事・チャレンジの機会を探している都市部の人と、地域(地方)で新たな事業やチャレンジで活躍中の人=仕掛け人を繋ぐというものでした。
あわよくば故郷貢献に直接繋がるかもしれないと藁にもすがる思いで参加したのですが、そこで「プロボノ・副業・フリーランス(複業)」という3段階の切り口で、それぞれのステージで活動している方々のトークセッションがあり、初めてプロボノという言葉を知りました。
登壇していたのは認定NPO法人サービスグラントの岡本 祥公子さんという方でした。「プロボノとは、仕事で培った経験・スキルを活かした社会貢献活動です。」というお話を聞き、これだ!と感じました。
サービスグラントとの出会い
2018年7月21日、説明会@渋谷
「日本全国!地域仕掛け人市」の後、すぐにサービスグラントの説明会に申し込みました。集まっていたのは30名くらいだったと思いますが、参加者の方々とのグループトークを通して、「これなら大丈夫そうだ」という安心感に似た雰囲気を感じました。
そう感じたのには2つ理由があって、1つは和を乱す人がいなかったこと、もう一つは私も含めて参加者の心配事が共通だったことです。
<心配事・不安に思うこと>
仕事と家庭と両立しながら、プロボノの時間が取れるのか?
メンバーとうまくやっていけるか?
年齢は、20~30代くらいが多い印象ですが、40~50代っぽい人も思っていたより多かったですね。
中には、東京で単身赴任中という人もいて「大変じゃないですか?」と尋ねてみましたが、意外と「自由が利く(家庭との両立を考えなくて済む)ので参加しやすい」とのことでした。また、飲み歩いたり東京観光するのもお金がかかるし飽きてくるそうで、それより人と出会えるプロボノの方が有意義だと思ったのだそうです。(確かに!すごい納得)
結果として、私がアサインされたチームにも東京に単身赴任中のメンバーが2名いました。
つづく