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海(うみ)に関連する童謡を吹いてみませう♪
歌うように尺八を吹いてみたいシリーズ♪です。
夏が近づいてくると頭に浮かぶのは…、
海(うみ)!
日本人なら誰もが知ってるこの歌。
☆乙の「チ」始まりです。
『海』
1941年
作詞 林柳波
作曲 井上武士
海は広いな 大きいな
月がのぼるし 日が沈む
海は大波 青い波
ゆれてどこまで続くやら
海にお船を 浮かばせて
行ってみたいな よその国
第二次世界大戦中に作られた歌なんですね。
作詞者、林柳波は海軍から依頼されたとの情報もありますが、今となってはそんなことは全く想像できない、大きな海を象徴する、そして最後は誰もが知らない国に逃避したいと想いを馳せ、ほんの少し憧れをよぎらせる、そんな歌だと思います。
こちらは昼の情景と夜の情景を歌った海。
☆乙の「レ」始まりです。
『海』
1913年
作詞作曲不詳
松原遠く 消ゆるところ、
白帆の影は浮かぶ。
干網浜に高くして、
かもめは低く波に飛ぶ。
見よ、昼の海。
見よ、昼の海。
島山闇に著(しる)きあたり、
漁火、光淡し。
寄る波、岸に緩くして、
浦風輕く沙(いさご)吹く、
見よ、夜の海。
見よ、夜の海。
『尋常小学唱歌、第5学年用』にて発表されたもの。歌詞が素晴らしい。
海関連、こちらは『浦島太郎』
☆乙の「ロ」始まりです。
『浦島太郎』
1911年
作詩・乙骨 三郎
作曲者不詳
むかしむかし浦島は
助けた亀に連れられて
龍宮城へ来て見れば
絵にもかけない美しさ
乙姫様のごちそうに
鯛やひらめの舞踊り
ただ珍しく面白く
月日のたつのも夢のうち
遊びにあきて気がついて
おいとまごいも そこそこに
帰る途中の楽しみは
みやげにもらった玉手箱
帰って見れば こはいかに
元居た家も村も無く
みちに行きあう人々は
顔も知らない者ばかり
心細さに蓋取れば
あけて悔しき玉手箱
中からぱっと白けむり
たちまち太郎はおじいさん
亀を助けたばっかりに…と、ちょっと浦島太郎に同情したくなるお話です。
続きまして、海と言えば浜辺を飛ぶ鳥。
☆乙の「ツ」始まりです。
『浜千鳥』
1919年
作詞:鹿島 鳴秋
作曲:弘田 龍太郎
青い月夜の浜辺には
親を探して鳴く鳥が
波の国から生まれ出る
濡れた翼の銀の色
夜鳴く鳥の悲しさは
親をたずねて海こえて
月夜の国へ消えてゆく
銀のつばさの浜千鳥
ちょっと悲しげな歌です。
最後に、
船も波も千鳥も登場する歌。
☆乙の「ロ」始まりと、「レ」始まりです。
『出船』
作詞:勝田香月
作曲:杉山長谷夫
1
今宵出船か お名残惜しや
暗い波間に 雪が散る
船は見えねど 別れの小唄に
沖じゃ千鳥も 泣くぞいな
2
今鳴る汽笛は 出船の合図
無事で着いたら 便りをくりゃれ
暗いさみしい 灯影の下で
涙ながらに 読もうもの
一転、別れの悲しみの海です。
見る人の心によって海の情景も変わりますね。尺八の音色も同じく。
実は、
7月7日(日)に、いつも利用させて頂いている公民館のお祭り(第37回東センターまつり)に、古典尺八楽愛好会のメンバーで初参加しようという試みがありまして、
夏と言えば海!
ということで、この中から数曲演奏予定です。
メンバーの皆さん、宜しくお願いします♪
もちろん、古典本曲も演奏します。
ご都合宜しい方は、是非遊びに来て下さいませ♪
来月チラシが出来るそうなのでまたnoteします。
因みに、見出し画像は伊勢志摩の海です🌅
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