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「邦楽・尺八」祈りの世界☆国民文化祭ぎふ@サラマンカホール

「清流の国ぎふ」文化祭2024!!!


の、ご報告です♪


↑プログラムを、クリックすると参加団体の演奏曲、プロフィールなど詳しくあります。


全国から集まった、西園流、琴古流尺八竹道洞門会、琴古流竹友社、普化明暗導主会、無住庵尺八道場、などなど。

錚々たる尺八奏者、箏奏者の方々の大集合。



会場となったサラマンカホールは、岐阜駅からバスで30分ほどのところにあります。

素晴らしい音楽堂なんです。 


こんなすごい音楽堂が、岐阜の町のはずれというか、不便なところにドンっとあるんです。

観光客が、駅前にポスターでも貼ってあって「あら、行こうかしら」なんて気軽に行けないくらいバスの本数も少ないんです。

(終演後、帰りのバスを1本見逃すと、次は1時間半後ということで、猛ダッシュしました汗)



ま、それはいいとして。

まずは、この演奏会にお誘いくださったのが中根西光先生。

竹内史光師直門で、最初に尺八を教えて頂いたのが中根先生です。

私の吹料である、竹内史光作で中根先生が少し手を加えたという尺八は、20数年前に中根先生から譲って頂いたもの。これは生涯恩に着ることであります。
一管あれば充分という考え方は中根先生から影響されました。

開会の挨拶の様子

中根先生のすごいところは、長年こどもたちに尺八を教え続けていること。

岐阜県こども尺八教室による演奏

2004年から文化庁の支援事業でこども尺八教室を開始されたとのこと。
こどもたちに中根先生が作った竹の尺八を配っており、気軽に誰でも始められるよう足がかりを作っています。

私も一度、中根先生について小学校に見学に行ったことがあります。尺八の教室は、お昼休みの間に組み込まれていて、短い時間でもこども達は熱心に尺八の練習をしていました。



年に2回行われていた、竹内史光師が始めその後門下の皆さんで引き継がれた岐阜の尺八本曲愛好会も、コロナ禍で暫くお休みになり、世話人の方々が亡くなったのもあり閉会してしまったので、それ以来久々にその参加者の方々にもお会いし、少しの時間でしたが近況などを伺うこともできました。



客席で聞いていますと、サラマンカホールは音響が良すぎるのか、どなたが吹いてもお風呂の中で吹いているように聞こえました。
尺八の太い音が分かりづらいというか、他の管楽器のように聞こえてしまうというか…。


大盛況!とは、ちょっと言い難いほどの静かな客席ではありましたが、参加することに意義がある!の国民文化祭。
良しとしましょう。

(舞台裏事情を知る裏方としては「国民文化祭問題」という理由もあるようです…)


コムジョで演奏
友人が撮ってくれました

団体紹介の最後に「岐阜や首都圏での演奏会で活躍している」と書いて頂いておりますが、実は演奏会にはほぼ出ていない(汗) ですが、せっかくですのでこのままにさせてもらいました。
さらには「貴重な女性尺八家」として頂き恐悦至極に存じます🙏 

布袋軒鈴慕の演奏は、中根先生からのご指名でありまして、僭越ながら演奏させて頂きました。故藤川流光師も客席で聞いてくださっていたでしょうか。生きていらしたとしても、どんな顔をしていたか想像がつきます。まだまだです。



演奏会最後は、中根西光師による布袋軒鶴之巣籠の独奏。広澤静輝師より伝承の奥州鶴之巣籠です。
なんと東京からお一人、車で来てくださった古典尺八楽愛好会のメンバーがいたく中根先生の鶴之巣籠を感動してくださり、ここまで足を運んでくださった甲斐があったようで良かったです。

中根先生の鶴之巣籠は、お風呂の中で吹いているようには聞こえませんでした。とても素晴らしい演奏で、後で吹いた竹を見せてもらいましたら、全くの地無しで、根っこ無しの練習用に作ったものだとのことでした。


鶴之巣籠についてはこちらにあります↓


屋外専門のコムジョは、サラマンカホールで演奏する機会は後にも先にも無いと思います。

このような貴重な機会を頂きありがとうございました🙏




〈どうでも良い追記〉
江戸初期のコムジョ・スタイルで演奏するため、編笠を持って行ったは良いのですが、帰宅途中、編笠を最後の最後で東京着新幹線内の網棚に置き忘れ、東京駅で足止めとなったのでありました。(無事戻ってきましたが。)編笠を電車の網棚に忘れるのはこれで2回目(泣)

東海道新幹線の忘れ物承り所は、JR東日本とは別の場所ですのでご注意を…。


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kataha
古典本曲普及の為に、日々尺八史探究と地道な虚無僧活動をしております。辻立ちコム活に投げ銭チップしていただけたら嬉しいです🙇