幽霊展と幡随院長兵衛の墓参り☆尺八ゆかりの台東区巡り👣
一節切を持った幽霊を見に行く👻
毎年8月の1ヶ月間のみ特別公開されている、落語中興の祖・三遊亭圓朝の収集した幽霊画展が全生庵にて行われているということで、尺八研究家の神田可遊氏に案内していただきました。
圓朝コレクションの中に、一節切を持った幽霊がいるとのこと!
しかしながら、
なんと、今年はたまたま、竹思庵一静画の「一節切を持つ幽霊」展示無し!
一節切ファンの皆さま、ご注意ください。
いつもは展示されていたそうなので、今年は残念でした。
来年は展示されるといいですね〜。
ま、
一節切の幽霊が見れなくても、たくさんの幽霊画で、ちょっとばかり涼しくなりますょ🥶
この暑い夏にかなりおススメ👻
展示会場もバッチリ冷房効いてます❄
竹思庵一静画の「一節切を持つ幽霊」は、幽霊展の展示場内にある写真集にて、見ることも出来ます。
あと、こちらに、全生庵公式のyoutubeチャンネルの「幽霊画」あります。「一節切を持つ幽霊」一瞬見られます↓
8月の1ヶ月間のみ特別公開なので、ぜひぜひ!
幽霊画グッズも売ってます。
Tシャツとか手ぬぐいとか絵葉書とか。
お土産に缶バッチを買ってしまった💀
そして、
全生庵には、妙音会の関東支部があります。
妙音会とは、富山県にある国泰寺内で設立された虚無僧尺八の団体。
明治二十五年に設立されたそうです。
帯の結び方は国泰寺の虚無僧に聞くべし↓
全生庵墓地に移動して、原 如童の墓前にて、国泰寺所伝の「蓬莱」を献奏させて頂きました。
「蓬莱」は国泰寺の妙音会の方々の演奏を動画で聞いた事はありますが、吹いたのは初めて。
古典的でとても良い曲だなぁと思いました。
「うきふし」は「憂き節」で竹の縁語。
山里の竹(尺八)のみを友として、悲しいことも知らず、我が世を送っていくのだろう。
というような意味であると尺八研究家神田可遊氏に教えて頂きました。
本堂の裏手にお墓があり、観音像が出迎えてくれます🙏
この観音像のすぐ横に川瀬家のお墓あり。
詳しくはこちら↓
その後、
幡随院長兵衛の墓のある源空寺へ。
源空寺
こちらは白井権八関連で侠客&尺八ということでお参り。そのお隣には、先程の「幽霊画展」にもありました谷文晁の墓。
幡随院長兵衛夫妻の墓
すごく立派なお墓です。
隣の谷文晁のお墓と比べても分かるようにお地蔵様型のお墓が大きいことがわかります。当時から幡随院長兵衛はとても人気があったとのこと。1600年代からのお墓なのでとても古い。
幡随院長兵衛は、日本の侠客の元祖とも言われる人。町奴の頭領で、旗本奴と男伊達を競っていたが、旗本奴の頭領、水野十郎左衛門に呼び出され殺害されたという。
水野十郎左衛門の祖父、水野勝成は、金川(神奈川)の根笹流(派)の虚無僧で全国を回った人だそうな。大名で虚無僧をやった人はこの人だけとのこと。(神田可遊氏談)
侠客の源、かぶき者についてはこちら↓
尺八を持った幡随院長兵衛の浮世絵はこちら↓
谷文晁の墓
そして、同じ並びに、
伊能忠敬の墓
一度に有名人のお墓参りができます🙏
今回は、ここで終了。
前回、幽霊画展が期間外だったので、今回見に来たのと、白井権八関連の幡随院長兵衛のお墓参りを済ますことが出来ました。一節切の幽霊はまた来年ですね。
浅草周辺の地理を知り尽くしている尺八研究家の神田可遊氏に、台東区のお寺、墓巡りをしながら、あちらこちらの土地にまつわる歴史などを色々レクチャーして頂きました。
例えば、上野駅の上を通る橋を渡りながら、ここが頭端式ホーム(櫛形ホーム)が残されている駅だと教えてもらったり。今では珍しいですね。ちょっとネットで調べてみたら全国の櫛形ホームをまとめたサイトがありました。そう言えば、地元岐阜県の名鉄岐阜駅もそうだ!ん、京王井の頭線の吉祥寺駅もそうですね。
と、
話が飛びましたが、
『幽霊画展』8月末までです。あと僅か!
涼しくなりたい方は是非お出かけ下さいませ〜👻
古典本曲普及の為に、日々尺八史探究と地道な虚無僧活動をしております。サポートしていただけたら嬉しいです🙇