夏のコム活☆夕暮れ時の人々
いやはや、永遠にこのまま暑い日々が続きそうです。
あまり暑すぎると野菜の成長が止まってしまうのだそうだ。
そう言えば我が家のベランダ菜園のインゲンもキュウリも全然大きくならない…。
ピーマンも暑さで傷んでしまっている。
その代わり、この晴天続き。
梅干しは干し放題だ。
ということで、
ご飯と梅干しの日々が続くのか。
ま、我が家の事情はいいとして…、
あまり気温が高すぎるとコム活にも当然影響がある。
尺八を路上で吹くのは歌を歌っているのと同じで、息継ぎに空気を沢山吸う。
熱い空気は、喉や気管も暑くする。
医者が言っていたが鼻から吸う空気は脳を冷やしているのたそうだ。
暑さは脳に直接影響があるのだ。
30分もするとクラクラしてくるし、目も暑さで乾燥してくる。
せめて30℃を切る頃の夕方に出かけることにする。
因みに冬は5℃以下だと寒くて指が動かなくなり、長時間は吹けない。
風が強くないのを条件に、6℃〜29℃までが適温。
今までの経験上、日が沈んでからの辻立ちは、目立たないせいか、暗くて怖く感じるせいか、反応が薄い。
あと、帰宅ラッシュの時間帯は人が過度に多く、皆急いでいるのとで、虚無僧は目に付きにくい。
電車が駅に着くと、大きな河川の流れのように人々が改札口からどっと出てきて、乗り換えの電車やバスに流れていく。その中で急に立ち止まるなんて、迷惑極まりない行為だ。
それでも私は、人々の心の隙間にある仏心に、竹の音が聴こえますようにと祈りながら吹く。
聞こえていなければ、ただの実力不足。
と、思うしか無い。
ただ、
人の波が過ぎ去り、ふとした空間が出来るときがある。
あれ?
なんて立ちどまる人、
自転車で通り過ぎようとしたら何か聞こえたけど何?
人の波の向こう岸にいる人、
流れに一切乗っていない人、
など、
仏心が揺らぐ微かな人々。
すぐ近くの不動産屋から店内履きで出てきてチャリンと入れてくれるお兄さんも。
ありがたや🙏
先日は、お母さんと女の子が、通り過ぎた先で立ち止まり、じっと虚無僧を見て何やら話していた。
すると、女の子がチャリンと入れに来てくれた。
私が頭を下げる。
女の子が立ち去ろうとすると、お母さんが、
あなたもちゃんとお辞儀しなさい!
と、一言。
女の子が慌ててお辞儀して去って行った。
ああ、まだこんな風にこどもに注意するお母さんもいるんだな、
微笑ましく、ジンときた。
お母さんも、女の子も、ありがとう🙏
爽風が吹き去っていったかのようで、その日は暑さを忘れて軽やかに私も帰路についたのでした。