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『シャボン玉』を尺八で吹きませう♪

野口雨情作詞、中山晋平作曲でおなじみの、童謡『シャボン玉』。
およそ100年前に作られた歌です。





しゃぼん玉

作詞:野口雨情
作曲:中山晋平
英訳:山岸勝榮 ©

シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた

シャボン玉消えた
飛ばずに消えた
産まれてすぐに
こわれて消えた

風、風、吹くな
シャボン玉飛ばそ



The Soap Bubble

Japanese Lyrics: NOGUCHI, Ujo
Music: NAKAYAMA, Shinpei
Translation: YAMAGISHI, Katsuei©

My soap bubble flew upward
As high as the roof of my house
As high as the roof of my house
And it suddenly went pop

My soap bubble popped too soon   
It popped barely before it flew   
Just after it was born   
It popped and disappeared 

Wind, wind, don't blow for a while―
I'll blow and make soap bubbles



1922年(大正11年)、野口雨情が「シャボン玉」の詩を、仏教児童雑誌『金の塔』にて発表。

1923年(大正12年)に中山晋平の譜面集『童謡小曲』に、童謡として発表されたのだそう。


それにしても、野口雨情の、この素朴な詩に、ずっと心に残る中山晋平の作曲。

名曲だなぁと改めて感心する次第ですが、およそ100年前の歌。

100年前の明治時代にもシャボン玉ってあったのか?とふと疑問が。


シャボン玉といえば、子どもの頃、洗剤を水に溶かして、ストローの先を1cm角くらい八方にタコ足のように切って、一つ一つ作って飛ばしました。けっこう難しかった記憶です。

最近のシャボン玉事情といえば、公園などで子どもたちは何やらシャボン玉大量生産機のようなもので、空いっぱいにたくさん飛ばしているのを見かけます。

この歌に込めたように、一つ一つを丁寧に作っては屋根まで飛ばして一心に眺めているなんてことは、今はしていないのかも…。
ストローで作っていたなんて、やはり昭和ですな。


シャボン玉の歴史、実は古くて江戸時代からあったそうな。

日本玩具博物館


太田記念美術館のnoteより、
猫のしゃぼん玉売り


見出し画像の浮世絵は石川豊雅とよまさ画。

ARC浮世絵・日本絵画ポータルデータベースより

石川豊雅とよまさは、1764年生まれ、1781年没。石川豊信の門人。代表作は「風流十二月」のシリーズなど。

やはり、昔から子どもたちはシャボン玉が好きなんですねぇ。



こちらは鈴木春信画。

メトロポリタン美術館所蔵

梅の木の下でお母さん(お姉さん?)がシャボン玉を作っています。 喜ぶ子ども。
あら、いいですねぇ。
こちらの浮世絵も1700年代のもの。


シャボン玉の歴史、長い…。



知人の歌手が、歌を上手に歌うには、「シャボン玉を吹くように」と話していたのを思い出しました。

尺八にも通じますね。

尺八上達の為にも?たまには童心に帰ってシャボン玉吹いてみるのも良いかもしれませんよ♪

因みに私も石鹸&ストローでチャレンジしてみましたが、出来なかった…。



『シャボン玉』作曲の中山晋平のお墓は多磨霊園にあります。

実は、11月に多磨霊園『探墓行』を企画しており、ちょうど中山晋平氏の墓碑があるということで、急遽「シャボン玉」を尺八で献奏することに!

変な大人たちが来たもんだ…と中山晋平の幽霊さんに呆れられるでしょうか笑


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kataha
古典本曲普及の為に、日々尺八史探究と地道な虚無僧活動をしております。辻立ちコム活に投げ銭チップしていただけたら嬉しいです🙇