尺八の音色で魚が躍り出てくる?!🐟🐟🐟
『吉野拾遺』とは、
南朝(吉野朝廷)関係の説話を収録した室町時代の説話集のこと。
訳
懐良親王は若い頃、尺八が上手であった。芳野川への外出時に吹いたところ、見慣れぬ魚がたくさん水から躍り出て、それは珍しく類いなき事だった。昔、妙音院殿が、熱田神宮で琵琶を弾いた時に、魚が陸に躍り出たと言い伝えがある。確かに同じような事だと感じます。尺八は以前から楽書に尺八と書いてある。昔、聖徳太子が生駒山にて尺八を吹いたら、百獣が走り出てきて頭を傾け聞いたとかいうことだ。
つくしの宮とは懐良親王のことで、彼の尺八愛好のことが書かれている。
懐良親王(生年不詳、1383年没)とは、後醍醐天皇の皇子で、鎮西宮・阿蘇宮または征西将軍とも称せられた。
最後の部分、聖徳太子の尺八の音を聞いて出てきたのは、山の神が一般的な説ですが、ここでは百獣。
聖徳太子のまわりで動物達が走り出てきて聞いてるなんて、絵になりますねぇ🐵🐶🐱🦌🐮🐷🐭🐰🐥
↓こちらは聖徳太子について。
律令国家の衰退で、雅楽の尺八は消えてしまったのですが、貴族達は再び、中世の尺八、即ち一節切尺八を演奏するようになるとのこと。
それにしても、
尺八の音色で魚が水の中から躍り出てくるって面白い…🐟🐟🐟(ホントかいな?!)
今度やってみよう😁