乞うを考ふ。銀座篇
先日、托鉢おじさんのアドバイスに素直に従い、銀座にやってきた。
歩行者天国になっているという休日に来たのは初めてで、何とものんびりした雰囲気。
すごいたくさんの人で賑わっている。
日本は申しわけないくらい平和だ…。
まったく途切れない人通り。
にも、関わらず、
あの、いつも銀座で托鉢しているおじさんには、なぜそんなに反応があるんだろうと不思議なくらいに、虚無僧に反応は無い。
実は、この日こっち方面に来たのはもう一つ理由があった。
この日は『みどりの日』。
都内の植物園、庭園の幾つかが無料になる日なのだ!
かねてから気になっていた東京湾沿いの旧芝離宮恩賜庭園に、コム活前に行ってきた。
旧芝離宮恩賜庭園は、東京都港区海岸にある都立庭園。大久保忠朝上屋敷の庭園楽寿園が始まりで、宮内庁管理の離宮を経て、大正13年(1924年)東京市に下賜され、旧芝離宮恩賜庭園として公開されたそうな。
歴史はけっこう古くて、1600年代に老中・大久保忠朝が屋敷を構えて、作庭されたとのこと。
400年前からあったのですね…
山とかが作ってあり、池を見下ろす。
どこを切り取っても、ビルに囲まれた景色。
静かな庭園かと思いきや、すぐ横を走る首都高速都心環状線の騒音、電車の騒音、飛行機の騒音、などがずーーーっと聞えております。
ここからはかつて海が見えましたなんてところの目の前はビルの壁。
かえって休まらない…。
何でかなぁ。
江戸時代の頃のこの辺りを見てみたいなぁ。
と思いつつ銀座に向かったのでした。
銀座では、歩行者天国であったせいか、騒音もなく時々商店街などに流れているBGMなども無く、かえって大きな音にならないように気をつけて吹いたくらい、気持ちよく吹かさせていただきました。
あまりにもの違和感であったであろう虚無僧に、反応を示してくださった通りすがりの方々に感謝です🙏
それにしても…、
その時代にそぐわぬ物や者は結局自然淘汰されていくのだろう。庭園のように保存されていては進化がない。進化しつつ残ることを考えねば。
編み笠もっとボロくしたほうが良いのかな。笑
今度、托鉢おじさんに、もっと詳しく秘訣を聞いてみよう。
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