第三回古典尺八楽愛好会の集い!思い出備忘録🎐
愛好会で何か発表会的なことをやろうとすると、必ずコロナが爆発するというサイクルになっておりますが、今年の夏も何とか無事に開催できました。
ともかく参加者の皆さま、ご参加感謝です🙏
今回も、尺八演奏家の大釋真佐俊氏をお迎えして、盛りだくさんなスケジュール(を勝手に計画)!
前半は、古典本曲の連奏。紫鈴法、霧海篪、虚鈴など。中盤に、外曲、主に古曲や童謡、民謡などをそれぞれ披露。後半は、古典本曲を各自独奏。
といった流れで3時間がけっこうあっという間に過ぎていきました。
その中で、毎回一つの曲をチームに分けて合奏するということをやっているのですが、今回は民謡「黒田節」に挑戦。
実は愛好会の参加者のひとりに、全国大会に出場するようなすばらしい民謡の歌い手さんS氏がいるのです。
練習の時は、S氏に歌ってもらって、まずは勉強。民謡いいですね〜。聞き惚れてしまいます。声には全くかないませんね😅
ちょうど、大釋氏も民謡を本格的に習い始めたとのこと。ますますパーフェクト!数曲ご披露いただきました。
話はそれますが、
大釋氏との出会いは、かれこれ2年前の2020年の頃。私が大塚駅で辻立ちをしていた時のこと。とある男性が話しかけてきました。
「この偈箱はもしや谷派のでは?」
「はい、その通りです。高橋虚白師作です。」と私。
「いやー僕も持ってます。天蓋も虚白さんのです。」
えー、そうなんですか?!なんて話しが合ってしまい、そこで自己紹介をすると、
なんとなんと、同郷でお父上が竹内史光師に習っていたとのことで、ご自身も尺八を吹かれるとの事。
おー!こんな偶然に岐阜の方にしかも、竹内史光師を知っている方とお会いするなんて!
そのお父上がなんと、西園流の大釋艸園師。
岐阜の愛好会ではお会いするのを楽しみにしていた大釋さんでした。
大釋師のご子息が東京で活躍しているということは大釋師本人から聞いていたので、この偶然にはビックリ。
左上に大釋師のサイン。
ここに名前を連ねているのがすごい。
85歳くらいまで元気に岐阜の愛好会に参加されていました。残念ながら数年前に他界されてしまいました😭 寂しい限りです。
畳に座布団というお寺での会では、だいたい大釋師の隣に座らせていただいていたので、いつもこっそり、といっても声が大きいのでみんなに丸聞こえで、色々教えていただきました。
大塚駅でのご子息の大釋氏は、「いやー、尺八吹いてると悪い事できないねー」なんていいながら、次回はご一緒に是非吹き合わせましょうとお別れいたしました。
そしてこの出会い以来、愛好会での発表会的な催しをする際には必ず来ていただいているのです。
大釋氏の印象を一言で言うと、知識と経験が豊富でとっても気さくな人。でしょうか。
尺八のことのみならず、色んな経験をされていて色んな話をしてくださいます。
こちらは2020年7月に愛好会に遊びに来ていただいた時のブログ↓
さて、話は発表会に戻り...
大釋氏は、独奏に、虚空と蓮芳軒鶴の巣籠を独奏。
虚空は2尺6寸の長管での演奏。素晴らしかったです。
ちょうど今、虚空は愛好会で練習中。
あの音色を記憶にしっかり留めておきたいです。
鶴の巣籠は15分もある奥州系の曲。
竹内史光師伝承の布袋軒鶴の巣籠もりと同様、鶴の子育てから旅立ちなどストーリーになっており、聞き応えたっぷりな素晴らしい演奏でした。
最後に大釋さんの講義では、虚空のこと、転菅垣のことなどなど、色々お話しして頂きました。
そのお話の中で、お父上大釋艸園師には、
「個性を出すな」
と言われたそうです。
師の通りに吹いていれば良い。
私の師匠にも言われまいした。
100%師匠の真似をしなさい。99%ではダメ、と。
どれだけ師匠の真似しようと思って頑張っても100%は無理なんですよ。どうしても自分のクセが出てしまう。
どれだけ隠そうとしても個性は出てしまうんですね。
ですので、わざと自分を出さなくても良い。ということ。
古典本曲に関しては、我というものがとても邪魔なものになる。
我の強い演奏は大変汚れた耳障りな曲に聞こえます。
我を捨てる!
この近道は、演奏中に普化禅師のことを思い出すと良い気がします。
風狂といわれ、ただ鐸を鳴らし市中を歩き回っていた普化禅師。
精神性もその鐸の音に近づこうとすれば我は消え去る気がします。
さて、来年は夏に公民館主催のお祭りがあるとのこと。
ここに古典尺八楽愛好会で舞台の部で出演しようかと計画中!
ますます頑張りませう!
なかなかメンバー増えないのが悩みの種ですが、どうか仲間が増えますように🙏
メンバー随時大募集です❤️
追記🍺
近所のお店応援!
懇親会でお世話になりました。
次回こそは、全員揃って懇親会できることを祈るばかりです🙏