夜の虚無僧☆中央線・総武線篇
高円寺〜大久保〜新宿〜飯田橋
普段はあまり夜は虚無僧しませんが、この8月は夕方5時過ぎても30℃超えが続き、流石に日が沈んでから行くことにする。
何故、夜やらないかって、
編笠かぶった全身黒尽くめの格好をした虚無僧が夜、駅前に立ってたら怖い。
周りにマンションあるような駅だと通報されやすい。
朝3時半起きしている。
というわけで、
夜は周辺に住宅のない賑やかな駅を選びます。
神楽坂にすぐ近くの飯田橋駅。
駅を出ると橋の上で、ちょっとしたスペースがあるので、昼間は募金活動の人々などでも賑わっていたりする場所ですが、夜は意外と真っ暗。
神楽坂は昔は花街として栄えたそうですが、今はザックリ言うとお洒落な街ということだそうだ。
神楽坂寄りは電灯で明るいが、近くの飲み屋が大音量で音楽をかけている。
駅改札口前の薄暗い橋の上に立つことにする。
神田川の淀んだ匂いが時々漂ってくる...。
平日は通勤帰りの人々が目の前を早足で歩いていきます。
後ろ髪を引かれたのか、そんな通勤帰りの女性が引き返してチャリンと入れてくれた。
神楽坂で飲んできたオジさんが、音を聞いて立ち止まり「おお、なんだ、上手いな」と反応してくれた。
タイミングなのだ。
たまたま通りかかった時の演奏が、通りすがりの人の心の琴線に触れるという偶然をひたすら待つのだ。
中央線賑やかNo.1 は、新宿駅。
毎度おなじみコム活スポット。
今日何か、
お祭りでも、
あるんですか?
と、毎度言いたくなる人の群れ。
いつもの場所はコロナ明けで通行人が多すぎて、虚無僧が目立たなくなってきた気がする。写真だけ撮って行ってしまう人も多い。
そしてその隣の大久保駅。
ここは高架下ではあるが本数は少なく、天井があり後ろが壁であるため、尺八の音がとても聞える場所。
なので、落ち着いて演奏ができる。
が、
吐瀉物がいささか臭うし、
風通りが悪いのでものすごく暑い。
音が聞える場所では、必ず聞いてくれる人がいる。
しゃがんでいる時に、小さな男の子がチャリンと入れてくれた。
インド系の顔立ち。
慌てて、頭を下げて礼をすると、頭にスカーフをした二人連れの女性が一緒にニッコリしながら通り過ぎていった。
吹いている時は挨拶できないが、この時は私もニッコリ返しができた。
新宿〜大久保は目の前を通る人々は多国籍だ。
そして、高円寺駅。
ここも夜の町。
路上演奏や演説などしている確立が高いため、場所取りの競争が激しい。
ここは虚無僧スタイルより着物のコムジョスタイルの方が、わりと若い人の反応が多い気がする。
若い可愛いお洒落な服を着た金髪の女の子が、お金を入れて手を合わせていった。
いったいどんな人が仏教心に篤いか分からないものだ。
最近、男性より女性の反応の方が断然多い。
もしかしたら、
一目で女性と分かる赤い鼻緒の草履のせいかもしれない。
最近暑過ぎて、もう格好も適当。
インド綿のサルエルパンツで虚無僧したりしている。
あと9月半ばまで暑いとのこと。
汗のナイアガラの滝修行がしばらく続きそうだ。
夏のコム活事情でした🍉
通りすがりの皆さまの仏心に感謝🙏