雨の日☔コム活
梅雨ですね。
このジメジメにも左右されない楽器、尺八。乾燥してるよりも有り難い環境なので、雨でも屋根の下であれば虚無僧日和といえば、そうなんですが…、
行き交う人々は、雨の日の駅前では忙しいのです。
傘という荷物が一つ多いので、何となく忙しくなり虚無僧に注意をはらう余裕が減り、
特に駅前は人や車が集まりザワザワといつもより音が煩く、
ついでに気圧のせいか頭も重い…。
やはり、
雨の日はコム活に向いていない。
が、
そんな事も言っていられないので、雨の日も行く。
(やっぱり雨の日はダメだな…)
なんて思っていると、
長靴を履いたこども達には雨で煩わしいとか関係無いらしく、楽しそうです。
とある駅前で、こども達に取り囲まれる。
その子たち、下に置いてある偈箱の中をのぞいて、お金が入っているのを発見。
小学校低学年といえどもお金が何であるかは知っているようだ。
誰にも反応されないのに、ひたすら笛を吹いてる虚無僧を見て、何となく、可哀想に思ったのか、一人の女の子が近くにある葉っぱをちぎって偈箱に入れてくれた。
優しいね。
ありがとうよ🙏
また別の駅前。
小学生の女の子二人、編み笠に隠れた虚無僧の顔を見たくて、わざとハンカチを落としてしゃがんで、私の顔を覗き込む。
それを二人順番にする。
なかなか控えめな女の子たちだ。
賢いね。
私はこども達の好奇心を満たすお手伝いをしている。
テレビの向こう側ではなくて、実際に、なんかこの人他の人と違って面白いと思える人がその辺にいたほうが、こどもにとっては刺激的で面白いはずだ。
また別の駅前で、
通りすがりの小学生の男の子が、偈箱を見てから私をじっと見て、
「明日来る?」
と聞いてきた。
「んー、明日は来ないよ。なんで?」と聞くと、
「今日500円しか持ってないの。」
ふむふむ、小銭が無いのね、
「またいつかね、ありがとう」
と言ったら笑顔で去って行った。
正直で良い子だ。
おっと、
暇そうな大人が話しかけてきた。
「あなたどこに住んでるの?ふーん、○○市ね。今度の選挙この人に入れて。私、○民党員なのよ。」
…と、彼女はブランド品の財布を出す。
偈箱にチャランと11円。
見てしまった。
もうチョットはずまないと、
買収は失敗ですよ。笑
最近のコム活のできごとでした☔
古典本曲普及の為に、日々尺八史探究と地道な虚無僧活動をしております。サポートしていただけたら嬉しいです🙇