
『魔女と野獣』原作漫画の第3話の感想
まずは魔響教団として依頼を受け、魔獣退治をするところから始まる。
アニメ版で見た時と異なり、魔獣の出てくる場面の描写は、不思議な幻想的雰囲気を漂わせていると思えた。
アニメ版では、割とありがちなファンタジーモンスターに見えたのだが、原作漫画では、その独特の絵柄も相まって、現実離れしたモノが突如現れた時に感じる、ある種の驚異に似た感覚を覚えた。
アニメ版は、原作に忠実に作られているとは思うが、やはりアニメ絵と原作漫画では、絵の風合いが違う。よって受ける印象も異なるのである。
それは主人公ギドの相棒アシャフが、魔術を使って魔獣を倒そうとするシーンも同じく、原作漫画のほうが、何と言うか、より現実離れした異世界情緒があるように思える。
アニメ版のほうが、当たり前だが音も声もBGMもあり、私にはアニメのほうが初見だったのもあって、インパクトはアニメ版が上だと感じる。
しかしアニメ版はできるだけ原作漫画の画風を再現しようとはしているものの、やはり微妙なペンタッチなどは失われてしまう。
というより、アニメ絵と漫画の絵は、たとえ似ていても本来別物とでも言おうか。
アニメ絵にはアニメ絵特有の表現がある。線をくっきりはっきり見せる感じになるようだ。でも、漫画では往々にして、細かい描き込み、微細な線の描き方が、全体的な印象を決めることがある。
なので、アニメ絵になると、やはり良くも悪くもけっこう印象が変わるんですな。
余談だが、同じマガジンレーベルで少年漫画の『ブルーロック』は、良い意味でのラフさ、荒っぽさを感じさせる部分があるのに、アニメ版ではかなりマイルドに、線にまろやかさを感じさせるキャラクターデザインになっていると思う。
なので個人的には、受ける印象はかなり違うと思える。
『魔女と野獣』に関しては、キャラクターデザインよりも、モンスターや背景の描き方に、より大きな違いを感じた。
そんな感じで見比べてみるのも面白いものである。
それでは今回はここまで。
読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。
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