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【クリエイティブ生活】ストーリー展開〜ストーリーラインの改変方法【創作論その14】

 創作をするcreatorの皆さん、こんにちは。

 他の記事はマガジンにまとめてあります。


 前回の記事はこちらです。


 前回お約束した通り、童話のストーリーラインをオリジナルにどうやって改変したかお伝えします。これを参考に、いろいろ試してみてください。

 マスターメイドは奴隷娘に、末の王子は主人公であるステラ村の領主の息子に、それぞれ変換されています。

 悪い巨人が悪徳商人です。マスターメイドがマジックアイテムを持ち出して王子と逃げ出すのは、奴隷娘が薬を持って主人公と共に逃げ出すのに変わっています。

 マスターメイドはマジックアイテムで巨人の追跡を三回撃退します。これは、主人公と奴隷娘が、三回悪徳商人の追手をやっつけるのに変えました。

 問題は大きく変えた後半です。

 末の王子と違って、この主人公は敵の策略で奴隷娘を忘れたりはしません。そこは変えました。主人公をカッコよくし、活躍のシーンを作るためです。

 マスターメイドを城に迎える王様の役は、悪徳貴族と対立する、あまり能力はないが善良な貴族青年となりました。彼には王様と同じく、存在感や特別な活躍は必要ありません。ただ、主人公たちに地位や居場所・この世界における正当性を与える役回りです。

 『マスターメイド』に限らず、童話では三回が大きな意味を持っています。ここでは、善良な貴族を助けるのを三回にしました。

 これで悪い貴族と商人を退治して、めでたく主人公たちは大きな街の貴族となりハッピーエンドです。

 このような感じで、全部忠実にストーリーラインをなぞるより一部変えたほうがかえってやりやすくなります。

 童話集などを一冊は読んで、様々なパターンを頭に入れると、ストーリーを思い付きやすくなってきます。

 最後に。

 近くに図書館も古本屋もなく、お金がなければ、ウィキペディアの知識でもある程度の話は書けます。フィクション、とりわけ別世界のファンタジーにするなら、少しは間違った知識が元ネタでも許されると思います。

 どうしても本を読めない方はお試しください。まずは短い話から気軽に書いてみましょう。創作の喜びに目覚め、良き読者や創作仲間と出会えることを祈っています。

 グリム童話を無料で読めるサイトです。ウィキペディアにもいろいろグリム以外にもあるとは思いますが、一覧になっていて読みやすいのでご紹介します。


 それでは楽しいクリエイティブ生活を!

 あなたのお役にこの記事が立てば幸いです。

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片桐 秋
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