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【クリエイティブ生活】「分からない」ではなく「どこが」「どのように」分からないのかを言う【小説指導】

 この道何十年のベテラン作家に封書による指導を受けた、その内容についてです。

 ちなみにこちらの小説です。※R18レーティングしてあります。


 いろいろ言われたのですが中に「分からないです」というのがありました。でも「何が」「どのように」分からないのかは書いていなかったのです。そのため、こちらも何がどのように分からないのか、分からないままでした。

 例えば「何が狙いなのか分かりません。ハヤカワSF短編の公募に送るんですか? だったら過度なエロシーンは止めておきましょう」とか、「ラストシーンで『イマージン』を流した理由が分かりません。読者に解釈を委ねたいのかも知れませんが、ここはもう少し分かりやすく明示した方が良いです」とか、「男性向けエロか女性向けエロかが分かりません。男性向けならBL的なシーンは入れないのが普通です」とか、そんな風に言っていただけたなら、こちらも「先生のおっしゃること、よく分かります」と言えたのですが。

 単に「分かりません」だけでは、こちらも「何が」「どのように」分からないのか、分かるようにするためにどうすればいいのかが分かりません。

 この方は本当に何十年も筆一本で(これは比喩表現です。パソコンでの執筆が今の普通なのは分かっています)食べていた方なので、特に疑問なのですが、他にもTwitterで見たケースでは、小説を分かりやすく書いてと言う割には、ご自身の創作論やツイートは分かりにくい。そんな方々がおられます。

 どこがどのように分かりにくいのか、はまず最低限書いていただいて、さらに「分かりやすくするにはどうしたらいいのか」を書いていただけたなら、「ああ、さすがだな」と思いますね。

 反論がもしあれば承っております。

 ここまでお読みくださってありがとうございました。あなたのクリエイティブ生活のヒントになれば幸いです。

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片桐 秋
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