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ろくでもないハイファンタジーのアイデアを記す その2

前回の記事はこちら。

近いうちに大災害と外敵の襲来があるのは既定路線でもう避けることはできない。

今のままの体制では対応できそうにない。主人公たちは数多(あまた)の女神たちの支配に反逆する。

しかしそれは実は女神たちをも救済する手段である。何故なら、間違いなく今のままでは迫りくる危機に対処できないで、共に滅びるしかないからである。

話し合いで解決できないと分かった今は、実力行使に訴えるしかないのだ。

女神たちが支配するやり方は、決して強権的なものではない。そんな父権主義的な、ネガティブな男性性とでも言うか、そんなやり方はしないのである。

女神たちが支配するやり方は、一つには魅了である。その魔力的な魅力で、人間たちをこくごとく魅了している。その魅了の魔力を破るのは著しく困難である。

他には、長い年月をかけて作られた文化である。女神たちのためにあらゆる芸術が創作された。

その生み出された芸術作品だけでなく、創作活動そのものが人間に大きな影響を与えてきた。

最初は芸術と文化活動は、女神たちの中でも比較的力の弱いミューズたちが行っていた。やがてそれらは人間の活動ともなった。

女神たちのすぐ近くに仕える、選ばれた側近は、人間の男だが、いざという時の問題解決能力と、「女神たちを心地よくさせ、常にやや受動的でいて、決して女神たちや他の人間の女性たちの安心感を脅かさずにいられる能力」別な言葉で言えば、もてなす能力を兼ね備えている。

このように二つの能力を高いレベルで持つ人間の男は滅多にいない。女神たちのように美しく教養もあり、しかも強い、そんな人間の女が滅多にはいないのと同様である。

主人公たちは、女神たちをもてなす能力を欠いているが、実行力は高く先見の明もある。

しかし安寧を望むこの世界では、ほとんど重んじられる事のない能力である。

(ちなみに、女神たちを心地よくもてなす能力のない男は、もれなく非モテとなる)

主人公たちは、このような受動性優位の社会に、能動性をもたらすために反逆する。反逆者の中には、人間の女性もいる。恋愛感情で結ばれたのではなく、共に戦う仲間である。

そんな感じで。いやあ、ろくでもないな。

さて、今回はここまで。

読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。

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片桐 秋
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