【クリエイティブ生活】どうしても他人の作品にアドバイスしたい人へ【最低限これだけは】
小説投稿サイト『カクヨム』ではネガティブ感想や「こうして欲しい」といった注文は原則禁止です。
一方、そこまで厳格なルールを設けている投稿サイトも少ないようで、不文律として「言い方に気をつければ」アドバイスも禁止されてはいないところが多いようです。
もちろん、作者の側にも採用するか無視するか、はたまたブロックするかを決める自由があるわけですが。
さて、どうしても他人の作品にアドバイスをしたいという方のために、私が作者の立場でこうして欲しいと申し上げます。
念のために言うと、他の作者さんたちは私と違う考えの方も多いでしょうから、これは絶対にどこでも通用するやり方ではありません。
さて、まず第一に「何を言っているか、分かりやすくする」です。これは当然ですね。
人の作品にアドバイスをしようという人が、相手に意味がよく分からない言い方をするのでは、まず自分のアドバイスが正確に伝わりません。相手にも迷惑になります。
基本的には文字だけの媒体でのやり取りは、対面や電話などでのやり取りより難しく、誤解も生じやすいです。
対面や電話で上手く相手とのコミュニケーションが出来ない方は、文字だけの媒体でのアドバイスはあきらめた方が良いと思われます。
二番目は、双方向のやり取りをきちんとする気持ちを持つ、です。
良かれと思ってアドバイスをしても、作者には別の考えがあるかも知れません。あなたは作者の知らないことを教えられるかも知れませんが、作者もあなたの知らないことを知っていて、それに基づき書いているかも知れません。
例え本当にその小説やゲームなどに問題点があるのだとしても、それがイコールあなたのアドバイスが正しく、作品を良くするのにつながることを意味しません。
小説へのアドバイスは、プロのベテラン作家でも難しく、基本的には編集者という専門職の仕事です。
ですから相手の作品の出来が悪いとしても、それが即、誰でもアドバイスしていい理由にはなりません。
最低限、丁寧な話し合いやすり合わせが必要になってきます。面倒がらずに話し合いが出来るでしょうか? もし自信がなければ、アドバイスはしない方が賢明です。
三つ目は、心底からその作品を良くするために言うのであって、自分の好みの通りに書き換えさせたいなどという理由では困るのです。
例えば、解決型に比べると、ニュートラル型は基本的にはインパクトにはやや欠けます。だけどそこがマイルドさや柔らかい読み味で、むしろ良いと思う人もいるのですね。自分の好みが、絶対のように言うのはおやめください。
私が言いたいことは以上です。
あなたのクリエイティブ生活のヒントになれば幸いです。