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「移住して初めての年越し」③

 今回も前回の続きから書こうと思います。
大家さんに手土産のもみじ饅頭を渡して、一人になった僕は改めて部屋の中を見る。とりあえずコーヒーを淹れてベランダから北アルプスを眺める。
荷物が届く前日に入居したのだから、当然部屋には何もない。
ポータブルラジオからはニュースが流れている。FMは電波が入らず、AMのNHK第一がノイズ交じりで入るくらいだった。
がらんとした部屋は少しの音でもよく響く。物がないとこんなにも反響するもんだね。JBLのスピーカーでジャズでも聴いたら良い音がするんだろうな。
水道、ガス、電気は事前に申し込んでいたので、インフラは整っている。
僕が持参したものは、ラジオ、ガスバーナー、クーラーボックス、ケトル、マグカップ、コーヒー器具、折り畳みテーブル、スリーピングバッグ、マット、ブランケット、LEDランタン、歯ブラシ、お風呂セット、それといくつかの着替えくらいだ。
夜になると辺りは静まり返り、この世で1人になってしまったかと思えるほど静かになる。前に住んでいた所は国道沿いで線路も近かったので、雑音が結構あった。おまけに米軍基地も近かったのでなおさらである。週末になれば酔っぱらったアメリカ人が奇声をあげていたもんだった。
その夜は長距離の運転をしたせいもあって、ラジオ放送を子守歌にして、早々に寝てしまった。

キャンプみたい

翌日、予定通り引っ越し業者が来たのは午前9時で、いくつか会話した後に荷物がどんどん運ばれていった。本棚や食器棚、テーブルなんかの大きなものはあらかじめ配置を決めていたので、業者に聞かれても迷うことはなかった。段ボール関係は後日少しずつ開封しようと思っていたので、一つの部屋にすべて置いてもらった。部屋の中は山積みになったのは言うまでもない。
しかし、引っ越し業者を見てるとさすがプロだなと感心してしまう。動きに無駄がないっていうか、とにかくやることが早い。
作業は二時間ほどで終了して、僕は安曇野市にあるニトリに行ってカーテンやラグマット等を買った。
その日の午後はひたすら荷ほどきして、ステレオシステムやテレビの設置に没頭した。何とか部屋らしくなったけど、隣の寝室は段ボールの山で見るだけでうんざりする光景。まあ、ゆっくりやっていこうと思っていた。
そんな感じだったから、今夜からしばらくソファーで寝ることになった。

やっと部屋らしくなった

そんな生活を一週間ほどして、ようやくベッドが届いた。
以前使っていたベッドはダブルで、大きすぎたので処分した。今回購入したサイズはセミダブル。ダブルじゃあ大きいし、シングルでは狭いと感じてたからちょうどいい感じ。これでベッドでゆっくり寝れると思うと嬉しかったな。
僕は白い色の照明が嫌いだから寝室に暖色系の調光ライトを設置した。
これで音楽とお酒が進みます(デへへッ)

これでゆっくり睡眠ができる

こんな感じですべて荷ほどきしてまともに生活を送れるようになりました。
寒い冬が来る前に何とか整えたかったので安心しました。
新しい仕事が始まるまで2週間ほど時間があったけど、長野県に来たら絶対始めようと思っていたことがあったんです。
そのことは次回書きますね。
お付き合いありがとう。では、まったねー。

Keep on rolling


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