今年のお正月は実家に帰らなかった
2025年のお正月はカレンダーの並びが良くて、三が日が過ぎて多くの企業が仕事始めとする4日が土曜日で、正月休みの疲れを癒やせとばかりに週末へと地つづきになっている。今日は1月5日、日曜日。夫は仕事始めに向けてアップをはじめた。わたしはといえば、ソファに寝転がりのんびりと過ごしている。ただし、全身倦怠感と関節痛に漫然と耐え、足先の痺れを鬱陶しく思い、身体中が不規則にズキっと痛むのに怯えながら。
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毎年、お正月2日は夫の実家へ、3日は自分の実家へお昼ご飯を食べに帰ることにしているが、年末に抗がん剤の投与をすることが決まった時点で、お正月は自宅で過ごすと両実家に案内をしていた。食後の散歩中、お正月に何も予定がないとこんなにものんびりとした気分で過ごせるんだねと夫と話をした。来年のお正月も同じカレンダーらしいよと夫が教えてくれ、来年ものんびり過ごす為にはどんな算段をすべきかと笑った。公園にある桜の木のほとんどはすっかり葉を落としているのに、ある1本だけは数枚を残していた。オー・ヘンリーの『最後の一葉』のあの心情を自分の中に見つけてしまう。見つけようとしているのかもしれない。いずれにしても、自分の中に治療への不安があるのだと気がつく。
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年は明けたけれども、抗がん剤治療が終わるまでは、これまでのように仕事で忙しくする予定はない。それであれば、子宮体癌の告知を受けた頃まで振り返って記録に残してみようかなと思い立った。楽観と悲観が自分の中に行き交う様子を客観視して文書にしたら気持ちが落ち着くかもしれないし、病気と向き合う過程で確実に自分の中に起きている変化を、読み返すことができる記録にすることで、認識できるようになるかもしれない。
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つづくかはわからないけど、はじめてみようと思う。