It must be heaven
小さい映画館で初めて映画をみた
映画の横長感が 。すてき。
今までは、視野狭く端っこが切られた映像を見てたのかと、
自分の視野と同じ感覚になれてることに気づいて、
あーすてき。
何より主人公の視点映像が特徴的な、端っこから端っこまで素敵な映画だったからよりそう思った。
ミニシアター×「天国にちがいない」
最高。
色合いとか、映像とか、素敵すぎて、アート作品をみてる気分になる。
のに。次第に。
ひとつひとつに共通した、訴えたい何かがあった。
いつもどこかが可笑しいんだよね、オカシイ。
どの場面でも。
ナザレ。堂々と隣人の庭のレモンをとる。堂々と隣人のレモンに水をやり、堂々と剪定する。笑ってみせる。隣人。
パリジェンヌが昨日まで行き交ってたのに。きれいなパリの街で、戦車が行き交う。誰もいない街。不思議なおいかけっこ。凱旋門。本当の凱旋。
おしゃれなニューヨーク。タクシーの運ちゃんのリアクション。街ゆく人みんな、でっかい銃持ってて、スーパーの袋持った、ぽっちゃりしたおばちゃんが超重装備。一見ユーモラス。
でもなんだか、おかしい。
監督の言葉、この映画は、
「世界をパレスチナの縮図として提示しようとしている」
それをメッセージとして受け取った時に、初めて、重さがわかる。
素敵な色彩、素敵な景色、映像、そして、これは、重たい現実。
映画館から出た。
きっと天国にちがいない。