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小児科って大事!こどもは小さい大人じゃないの

内科で小児を診てもらえるか。
子どもを内科に連れて来て、診察を受けるということについて、いつも思っていることをつづります。


子どもは小さい大人なのか?

私の勤める薬局は、駅が近くてしかも住宅地も周りに多いため、決まった医療機関からだけでなく、びっくりするほど多種多様な処方箋を受け付ける機会があります。

また、近隣の小児科が微妙に遠いからなのか、予約がなかなかとれないからなのか、「小児」なんて文字を全く掲げていない内科に、お子さんを受診させる方が多いのです。

近隣には小児は診ませんときっぱり断っている内科の医師もいれば、診てくれる医師もいます。患者さんにしてみれば、医者なんだから診てよ、という思いはわかります。

ただ、自分も子育てしてきた薬局の薬剤師としては、ぜひとも「かかりつけの小児科」を決めてほしいなと思うのです。
医師もきっとそう思っているのではないかな。と、予想。

かかりつけの小児科

風邪をひいたら、たくさん薬をだしてくれるA医院。インフルエンザ予防接種は一番安いBクリニック。風邪で受診したばかりだけど、鼻水がまた出てきたからC耳鼻科。必須の予防接種はD小児科。

冗談みたいですが、こういう親御さん多くて。
本当のかかりつけはどこなんだろうと。お薬手帳持ってきてくれるのはいいのですが、熱が出たらさらに夜間救急センターとかにまで行ってしまって、重複薬だらけだったりして。

こういうことにならないように、たとえ予約が大変でもかかりつけの小児科をもてたらベストだなと思います。

以前小児科の先生とも話したことがあるんです。やっぱりあちこちかかるクリニックジプシー的な患者さんは、自分をあまり頼ってくれてないって思うって。もちろん、受診してくれたときは真剣に診てくれるのですが。

冗談ではすまされない

内科の医師をホームドクターとして信頼して受診し、家族はまるごと診てもらうのはとても良いことだと思います。

でも本当に、それでいいのかよく考えて受診してほしい。

医師であれば小児を診て、処方することはもちろんできるでしょう。でも、薬の量、小児に使用していい薬なのか、年齢と薬の細かい処方の差など、問題なく処方できない医師もまあまあいて。

それをチェックするのが薬局の仕事なんです。
でも、本当に多いんですよ。まちがいが。1枚の処方箋に複数だったり。きょうだいで受診していて処方箋が何枚かあって、すべて処方量がまちがっていたり。そしてその医師への問い合わせに時間がかかります。

もちろん、薬局は細かくチェックして、粉薬を計量し、シロップを作り、必要なのかな?と思われる微妙な軟膏ミックスします。しかも、もれなくついてくる患者さん家族から「具合悪いんだから早くしてよ」のクレーム。

やっぱり小児は小児科がよいのではないでしょうか。

ただの愚痴になってしまった。

良い小児科とは

予約とれないのにどうすればいいのよ。
私だって子育てしているとき、そう思ってました。

一番良いのは、すぐに受診できないときのホームケアまでをきちんとおしえてくれる小児科だと思います。

これから熱がでるかもしれないけど、慌てなくていいから。カロナール持ってるよね。少しくらい食べなくても。水分とれてれば、明日受診でも大丈夫だからね。などのアドバイス、くれる医師もいるんです。

うちの娘ちゃんがずっと診ていただいていた小児科の先生はそうでした。おかげで、子宮頸がんのワクチンまで接種していただくところまで、この先生に面倒みてもらいました。最後は母子手帳に並んだ予防接種の印を眺めて「コンプリートだね」と言っていただきました。

小児科卒業がさみしかったです。

熱が出たから救急にかかる?
吐いたから近所の内科にかかる?

持病があるお子さんは例外ですよ。
でも、受診の前に少し。医師との関係もよく考えてみるのもよいかもしれません。
よりよい医療を受けられる「患者力」です。



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