なぁんだ、なんの問題もないじゃん。私の人生
恋愛無理
22年夏、推しが結婚した。それをきっかけにガチ恋だった私は婚活を再開した。
私は5年ほど前まで東京にいたのだが、東京時代はたまにマッチングアプリをしていた。
たまに会っては食事をし、付き合ってみたり、同棲しかけたり、別れたりしていた。
アプリなのでそんなにいい思い出はないのだがいちどだけ、めちゃめちゃいい経験をした。
とても顔が好みの男性とお会いし、相手は私なぞどうでもよさそうだったが、
あまりにも顔が好きだったのでお願いしてワンナイトしたことだ。正直最高だった。
我ながら恋愛観はめちゃくちゃだなと思う。
しかし地元に帰ることになり、それをきっかけに婚活も辞めた。
仕事が忙しかったり、いろいろいろいろプライベートがごたついていたこともあるが、一番の理由は推しに出会いオタク活動が忙しくなったからだ。
地元は田舎なのでやることがない。そこで私はオタクに目覚めた。
いや、もともと目覚めてはいたのだが、東京時代はそこまで精力的に活動はしていなかった。
飲みに行ったり、遊んだり、どこにでもいる冴えないOL。
たまぁにはまったジャンルの同人誌を出したりしていたが、年がら年中活動はしていなかった。
今思えばもっとコミケとか舞台とか行っとけばよかったけど、後悔先に立たず。
地元には遊ぶ場所などない。イオンモールくらいだけど、東京に比べたらしょぼすぎて無理。
もっと言えば、友達もいない。
私は進学校に通っていたため、高校時代からの比較的仲の良い友人は皆地元を出ていたのだ。
ワンチャン地元に残っていても、ほぼ結婚して育児が忙しい人が多く、遊べなかった。
おまけに車社会なので飲みにも行けない。
そこで私は田舎ならではの趣味でもつくるか、と、地元になんとなくゆかりのあるアプリゲームを始めた。(きっかけは同僚からの後押しだが)
これがきっかけで再度オタクになった。
2次元も、2.5次元も大好きだった。
同人誌を作ったり舞台を見に行ったり。楽しい日々。オタク友達もできた。
そんなこんなで婚活なんてする暇もなければ、する理由もなかった。
前置きが長くなったが、そんななか、今年の夏、2.5次元俳優の推しが結婚してしまった。
正直そのころは割と熱が冷めていたので、そこまでショックではなかった。
でも、やっぱりショックはあり、いい加減夢の世界から出て、現実を見ないといけない気持ちになった。
そして婚活を再開した。これが6月。
なんやかんやあり9月に彼氏ができた。
でも3か月もたたず別れてしまった。
理由は様々だが、まあ一番はお互いにお互いをそんなに好きじゃなかったからだと思っている。
別れた今、私はどうなったかというと
すごく楽しい。
毎日ラインするのもだるかったし、会うのも面倒だし、何よりスキンシップが嫌だった。
それがすべてなくなったうえに、オタク活動に専念できるのだ。
最高じゃね?
ストレスも減った。付き合っているとき、蕁麻疹ができたり不眠になったりしていたがそれもなくなった。
恋愛がストレスだったんだなと実感した。
弟夫婦が赤子を連れて実家にきているときに、自室にこもって同人誌を描いている私ってどうなんだろう
かなり終わってんな。と思うには思うが、もうあきらめた。
生きてる人間はめんどくさい。
それが恋愛ともなればなおさらだ。
幸いなことに私は一度結婚していてバツイチなので、「一度は結婚してるんだよ~」という実績もあるし
もう生涯独り身でいいやと思っている。
年老いて両親が他界したらもしかしたら悲観して結婚したくなるのかな?わからない。
病気になって働けなくなったらどうすんのかな?わからない。
生活保護受けてても同人活動ってできんのかな?わからない。
まあ、詰んだらそのときは潔くしのうと思っている。
なぁんだ、なんの問題もないじゃん。私の人生。