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入院中に思った事「お任せ婆さん」

HCUにいた時に思った事


隣のお婆さんが私の後に入って来たのだが、とっても人が良い感じのお婆さんでした。

このお婆さん正直な所、無警戒過ぎ。「私は何も解りませんから、全てお医者様にお任せします」とか、看護師さんに何かやってもらうと「ありがとうございます。私は何も解りませんから、ありがとうございます」と、とにかく「何も解らない」と「お任せします」を連呼していた。


こんなに他人に任せてしまっていいのか?お前は自分で考える事を放棄してしまったのか?

聞いていて、無知である事を周囲にアピールする事の是非と周囲に全て委ねてしまう事の是非に思案を巡らせてしまった。


病院からしたら扱い易い患者なんだろうけど、自分の容態や治療方針などの説明を医者がしようとしていても「何も解らない」で拒絶する。一方でリスクを抱えた治療に関しても「お任せする」だから言われるがままに同意書に署名する。

これ、悪質な病院だったら不必要な治療を突っ込んでずっと入院させておけば、無尽蔵に売上を搾取する事ができる。医者はボロ儲けだ。きっとあくどい精神の私が病院経営していたとしたらそうする。

そして、その無駄で悪徳医師の懐に入る医療費の90%は健康保険料として納めている他人のお金だ。

無知で新しい知識を得ようともせず全てを委ねる患者から搾取する医者には、いい商売してるなぁと羨ましく感じるが、怒りは覚えない。

むしろ患者側に強烈な怒りを覚える。俺がこれまで給与から自動搾取されていた健康保険料をこんなボケが使い続けているのか!と、医療費が年々増加するのもこうした蛇口あけっぱにする人がいるからだ!


また、こんな人はちょっと難し目な社会保険や税制改正などの内容で、税金の支払いが不足しています的な話を脚本考えてありそうな形で肉付けして話したら簡単に「お任せ」してくれそうだ。

調べると特殊詐欺の被害額は300億円/年もあるそうで、こういう人を狙えばいくらでも貯金が尽きるまで取り放題の楽勝な仕事だなぁと被害額に納得してしまった。仮に1被害者1000万平均とすると3000人のボケを見つければいいだけで300億になる。

病院から退院したばかりの人を狙うのが見つけやすいだろう。慣れない生活でより思考能力が衰えており、言いなりに動く可能性が更に高くなる。医療機関の名前を語るのもお医者様に言いなりと同じ思考回路を通り何も考えずに財布の紐をフルオープンしそうだ。

※特殊詐欺を推奨しているワケではありません。むしろ自分の両親も後期高齢者に差し掛かる年齢のため自己防衛の一環で思う所を記載しています。マジで両親のボケ具合は定期的にチェックしておいた方がいい。幸い我が家にも何度か特殊詐欺の電話はかかってきているそうだが、詐欺である事を見抜いている。


話を戻す。いずれにせよ、やはり全て委ねる事は相手がどんな聖人君主であっても危険な行為である。と私は考える。

であるならば、自ら新しい情報を収集して善悪の判断基準を付ける事は何歳であってもやるべき行動。

新しい情報収集と判断に関しては、高齢者に限らず案外、若い人でも簡単に放棄している人が多い。特にTVや新聞といったマス向けメディアが衰退する事で、自分の興味ある分野のニュースしか知らない若い人が増加している様に感じる。自分でアンテナの範囲を広げる努力が若い人には必要だし、ボケ老人には知り得た情報を自分で分析して判断する力が必要だ。


そんな事を点滴4つほど付けられ、お腹からチューブが3本出ていた状態で一人思案していた。


入院日記つづく

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