それは概念か?ただの語感か?①
案の定、初投稿から間が空いてしまい、私の無精を晒しております。
小学生時代から相変わらずな点なのですが、作文でも日記でも、
書くなら”ちゃんと”書こうと思うので、
筆始め(初動)に途轍もなく時間が掛かることがあります。
ただ、その分、一回書き始めれば、ほぼ淀みなく書けることが多いです。
但しそれは、
思想系・主観的な文章(作文、日記、エッセイなど)の場合です。
論証系・客観的な文章(レポート、論文、法令など)の場合は、
いちいちレファレンスが気になって、それらを見てると、
面白そうな事象・事例だとか傾向だとかを見つめてしまい、脱線し始めて、
知的好奇心が充填されたが、締切りまでの残時間は枯渇してしまっている、なんて状況はザラです。
(仕事でこれ発揮すると迷惑なので、染み出さぬようにしていますが、
滲み始めたら止まらず、ご迷惑をお掛けしたことは幾度とあります……。)
つらつら自省を書いてしまいましたが、言いたかったことは、
あまり纏まっていなくても、メッセージが希薄でも、
大して文章/情報量なくても、気分が乗った時に書き込んでしまえ
というスタンスを取りたいと思います。
不完全なままでパブリックにできるのも、
クリエイターエコノミーの良さの一つ、ですよね、、、、!
概念か否かの苦しみ
さて、記念すべき2回目の投稿、スタンダード記事としては初投稿ですが、
自分がよく「言葉」で躓く現象(何か一定のストレッサーを感じる案件)の一つが少し解明できたのでツラろう[※]と思います。
※「つらつらと~~する」の略語。ここでは「つらつらと書こう」の意
その事象というのは、
真なる「概念」か 単なる「語感」か
不明瞭な言葉・表現
言い換えると、コンセプトかプロモーションワード(キャッチコピー)なのか。発見なのか新結合なのか読替えなのか。って感じのやつです。
ビジネスでもプライベートでもいいのですが、新しいことの提言・提案・触込みってありますよね。
この”新しいこと”が真にコンセプトたるコンセプトであるためには、幾つか条件があると思ったって話です。
これ、意味ある概念(コンセプト)なのか意味ない概念(コンセプト)なのかで悩み苦しみ、時には涙を流し手を取り合ったそこの貴方。
希望ある「明日」を共に創ろうではありませんか!!
概念とは”事物の本質”であり、”思考の基礎”である
(。。。取り直して)
さて、、その前にそもそも「概念(コンセプト)」とは何かの確認。
”概念”の説明① 精選版日本国語大辞典より
概念は個々の事物から共通な性質を取り出してつくられた表象。内包(意味内容)と外延(適用範囲)とからなり、名辞と呼ばれる言語によって表される。
”概念”の説明② デジタル大辞泉より
概念は、事物の本質をとらえる思考の形式。個々に共通な特徴が抽象によって抽出され、それ以外の性質は捨象されて構成される。内包と外延をもち、言語によって表される。
”概念”の説明③ フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
概念は、命題の要素となる項(ドイツ語:Konzept・コンツェプト)が表すもの、あるいは意味づけられたものであり、言い換えれば、それが言語で表現された場合に名辞(Konzept)となるもの。人が認知した事象に対して、抽象化・ 普遍化し、思考の基礎となる基本的な形態となるように、思考作用によって意味づけられたもの。
…………ここまで読んで、「ナニコレ日本語??」「理解以前に、読むっていうか読み上げるのすらダルい」「コンツェプトって可愛くない??こんつぇぷと的なぁ」みたいなリアクションを発揮できる凡人でいたかったものですが、、、、もう脳汁ダラダラで溜まらん感じです。
注釈:周囲に害を与えるほどの変わり者ではありません(多分)
そして、「コンツェプトたん」は響き可愛いです。ここは合意。
説明①のポイント:内包・外延
~三段論法との蜜月は次回
まず、説明①が言葉は難しいが、比較的分かりやすいので各単語を例示で置き換えてみると、
「個々の事物」:トマト、なす、いも
「共通の性質」:細胞を持つ。食べることができる。など
「表象(Representation)」:野菜
つまり、トマト、なす等は細胞を持ち、食べることができ、このような性質を持つものは「野菜」(=概念)と表現される。
また、内包(Intension)、外延(extension)・名辞(term)は分類法(カテゴライズ)において重要な概念である。
「内包」とは、ある概念が適用される対象が持つ共通の性質・属性である。
例)「野菜」の内包は「細胞を持つ」「食べることができる」など
「外延」とは、ある概念が適用される範囲に含まれる事物である。
例)「野菜」の外延は「トマト」「なす」「いも」などのすべての”野菜”
また、外延に類似して「周延」「非周延」という概念もある。
「周延」とは、命題がそこに含まれる概念の外延全部に主張されていること
「非周延」とは、命題がそこに含まれる概念の外延全部に主張されいないこと
例)命題「すべての人は動物である」において、「人」は周延であるが、
「動物」は不周延である。
この概念は三段論法において重要な役割を果たす。
(媒概念不周延の誤謬 等。詳細説明は深みにはまるので、また別機会に…)
最後は「名辞」とは、”概念を言語で表したもの”であり、実際上、概念と同じ意味に用いられる。
説明②のポイント:抽象と捨象
~さらば、中二の夏
続いて、説明②では、概念は、事物の本質をとらえる思考の形式であることを強調させていただきたい上で、「捨象」という考え方を強調したい。
概念絡みでよく出てくる概念として、「抽象」「具体」という言葉が出てくる。(注:ダジャレではない)
ーーー突然、中学生時代にタイムリープするーーー
「抽象」の反対って「具象」ってなんだか気持ち悪いって思いませんでしたか…?そんなことを中二の時に感じたのは私だけでしょうか…。
その長年の孤独な問いに答えがやっと出ました…(割と感動)
ーーー戻るーーー
「抽象」とは「抽く」という字のごとく、事物から要素を引き抜いて一般化すること(感覚的に言えばモヤっとさせること)であり、これは同時に引き抜いた以外の要素を捨てることでもあります。
すなわち、概念を生み出す際の抽象化の際には、抽象と捨象が同時に行われているのです。物理学でいう作用反作用、科学でいう酸化・還元反応、と同じです。
もっと概念的に(これは洒落です)いうと、戦略立案、意思決定は何かを決めることと同時に、それ以外の選択肢や案を捨てることと等しいと通ずるものです。
なので、抽象の反対語には捨象もあるのです。
(こういった類の言葉を収集したいという衝動は、これまた別の機会に…)
個々に共通な特徴が抽象によって抽出され、それ以外の性質は捨象されて構成される。これを忘れずに、なんとなく宇宙の真理的なものを感じられたので、次に行きましょう。
説明③のポイント:思考の基礎を作る思考
~記事本旨は後半に持ち越そう
そろそろ根気も切れてきたので短めに。説明③では、概念について、
「人が認知した事象に対して、抽象化・ 普遍化し、思考の基礎となる基本的な形態となるように、思考作用によって意味づけられたもの」
としています。なんだか狐に騙されたような言葉ですが、要は思考に用いる概念もまた、思考によって生まれる(意味付けられる)ということですかね。
鶏と卵じゃないか!という突っ込みは前提の上で、これ以上説明をするのは現時点では中々難しいでしょう…。
以前少し齧った、”ベイズ脳仮説”というのはもしやこれのコトなんじゃないかと素人馬鹿ながら妄想しつつ、
もやもやしつつも概念を基に思考を営んでいることを改めて実感させられた小勉強の会でした。
そして、肝心のタイトルについては、疲れてしまったし、割ときれいにまとまったあとに私のポエムで汚したくないので、これで前編といたします。
(言葉だと中々難しいので、そのうち図化したいものですね。。。頑張ります…)
ここまでお読みいただいた猛者の方々、感謝の極みでございます。
本日もシガナイ綴りでした。