「やさしい日本語」名古屋市立大の取り組み(讀賣新聞オンラインから)
多文化共生に取り組んでいる名古屋市立大人文社会学部の山本研究室は、国内で暮らす外国人の視点を取り入れつつ「やさしい日本語」を推進しているという記事です。
特にこの学生さんたちの取り組みで重要だと感じるのは、日本人なら分かるけど外国人の皆さんには理解が難しいものを普段の生活の中から見つけ出して、そうした点を改善することで外国人にも住みやすい社会にしていこうとしている点です。
例えば、病院に行った際に症状によって何科を受診すべきかのわかりやすい説明を作成するとか、役所の申請書類での日付を書く欄で元号を選ぶようになっているものを西暦に変更するとか。言われてみれば「確かに外国人には難しいな」と理解できるものの、そうした意識で見ていないと見過ごされそうな点ばかりです。
この皆さんの活動の成果を全国の多文化共生活動にも生かせるような共有の仕組みができれば素晴らしいと思いました。更に、今後外国人労働者を受け入れる予定の企業の皆さんも、是非社内での就労環境の中で「こんなやり方は外国人には難しいだろうからこう変更してみよう」といった検討を社員の皆さん全員でして頂けたら、「外国人労働者がワクワク働ける会社」に一歩近づけるとも思いました。