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チキンファクトリーは稼げるってホント?

こんにちわ。
新しくオーストラリアに来て、仕事探しに困っている人が多いこと多いこと。Facebookで募集している旨を伝えたところ、総勢30人以上からメッセージがあり、お仕事内容を個別にお伝えしたりしてきたのですが、この度、記事にすることにしました。

この記事は2024年1月現在の内容です。


チキンファクトリーとは?

◎仕事内容

さまざまな部署に分かれており、すべてを把握しているわけではありませんが、主に次の部署がありました。

  1. チキンの屠殺部門

  2. 部位ごとに切り分ける部署

  3. パッキングを担当する部署

  4. 冷凍食品向けの加工・パッキング部門

  5. KFC向けの加工・パッキング部署

パッキングと一言で言っても、チキンの部位やパッキングの方法によって、さらに部署が分かれています。
部署によって、着ているエプロンの色が違うので、すぐに分かります。
また、私はクリスマス前から働いていたので、ターキーの部署もありました。

私が主に働いていたのは、鶏肉の胸肉や足の肉の骨を取り除く部署でした。

男性スタッフが、皮がはがされたホールチキンをフックにかけ、ベルトコンベヤーで流します。そこから流れてきたホールチキンが部位ごとに分かれて、機械によって切り取られます。それぞれの骨が残っていないかをチェックし、切り取る作業になります。大きな骨は分かりやすいですが、小さな筋や骨などはチキンの形状を理解していないため、最初は見つけにくく、難しいかと思います。また、一日中、ハサミを持っているので、私自身、手根管症候群という指先から腕までがじんじんと痛む症状がここ2週間ほど続いています。腱鞘炎などにもなりやすい仕事だと思います。

また、チェックしたチキンを薄く伸ばして梱包する作業もあります。おもにGYG(メキシカン系のファーストフード店)に出荷するチキンになります。

女性でも20キロの箱を持ち上げたり運んだりすることがよくあり、ホールチキンを取り出すなどの作業も多いため、腰痛持ちの方には厳しい作業かもしれません。

ミートファクトリーというと、臭いが気になるかもしれません。工場内は塩素の臭いが強く、プールサイドにいるような感覚でした。一方、工場の外は異臭が強く、駐車場から工場の中に入るまでは本当に強烈な臭いでした。

工場の中は気温が低いため、常に寒さに耐えながらの作業でした。私にとって、この寒さ対策が最初の頃一番つらかった記憶があります。ブーツにはインソールを、手袋は三重に、真夏でもタイツ・ヒートテックにパーカー、そして風を通さない素材のジャケットを着て作業していました。

大きな会社だからこそ、良い点もあります。休憩室にはコーヒーや紅茶のマシーンが用意され、快適に休憩時間を過ごすことができます。また、簡易的な売店や自動販売機もあるため、昼食を持参し忘れたとしても食事に困ることはありませんでした。

◎出勤時間と給料

私の職種は「Process Worker - Level 1」として扱われ、時給は$29.1687です(2024年1月時点の金額です)。
その後、三か月(人によっては時間換算だといううわさも。毎週休まずに働いていればだいたい三か月)で、「Process Worker - Level 3」に私は上がりました。現在の時給は30.3563です。

私が勤務していた工場では、仕事の等級(grade)により、フルタイム勤務、会社からの直接雇用のカジュアル勤務、そして派遣会社を通してのカジュアル勤務の3つのカテゴリが存在しています。直接雇用される場合は、まず派遣会社を経由して1年以上働いた後、直接雇用のオファーがあるそうです。

勤務時間は部署によって様々ですが、私のいる部署は次の通りです:5時半から14時半、14時半から24時、そして23時からの交代制です。夜勤は清掃作業のみに従事しています。

派遣会社から支払われる給料の詳細を示します。詳細が複雑で把握しづらいですが、残業手当はベースレートに基づいて1.5倍または2倍になるようです。私自身は以前、ナッツの工場で働いていた経験がありますが、そちらの方が待遇が良かったと感じています。
会社からもらったレートの一覧を表示します。

特に繁忙期に入ると、毎日のように残業が発生します。カジュアル勤務の場合、通常水曜日と週末(土曜日と日曜日)が休みですが、毎週土曜日の出勤を求められることがあり、これが不便に感じられます。また、残業は希望者だけでなく、全員が強制的に残らなければならない状況です。定時に帰宅することが難しく、少々残念な点ですが、一日9時間ほど、週に4日働いて平均35時間以上働くことができるため、土曜日出勤などをすれば、かなり多くの時間を働けるかと思います。
クリスマス前に働き始めたため、忙しい時期には最大12時間働くことなどもあり、私は体力的にだいぶきついと感じました。

そして、以下は私の給与明細(1週間分)の実際の写真です。
この週は39時間以上働いた後に残業を2.5時間以上、土曜日も出勤したため、ワーホリのタックス15%を差し引いても1300ドル以上の収入となります。


この仕事は屋外のフルーツピッキングの仕事と違い、定期的に働くことができます。そのため、日数を稼ぐことが簡単であり、オーストラリアでのセカンドワーキングホリデーをゲットするにはおすすめの仕事です。

◎職場環境

憩室を見渡すと、基本的にはオーストラリア人が約40%を占めており、残りは中国人、香港人、ベトナム人、インドネシア人、フィリピン人、ラテン系、インド人、パキスタン人など、多国籍の人々がいますが、全体的に中国語話者が多い印象を受けました。彼らは本当に英語を話さない傾向があります。中国語話者が多いため、彼ら同士でコミュニケーションや意思疎通ができてしまうことから、何年ものキャリアを持つベテランの中には英語を習得せずに働いている人も多くいます。彼らにとってこの職場は本当に良い環境なのだろうと感じます。

仕事中に中国語で大声で雑談をしたり、仕事に関する会話を中国語で行い、そのまま完結させたりする光景があります。日本語と英語しか話せない私にとっては、理解できないことが多く、ついていけない状況もしばしばあります。ここはオーストラリアなのに…と、少々戸惑うことがあります。

私の部署のリーディングハンドに限ったことかもしれませんが、残業の有無に関わらず、仕事が残っている場合は残業が義務づけられ、定時での帰宅が許されず、いかなる理由があっても早退が認められないという状況は、好ましいものとは言えません。例えば、私の同僚が生理痛がひどく帰りたい旨を伝えたところ、リーディングハンドは彼女の給与が減ることを指摘し、職場に残るように助言しました(もちろん、カジュアル勤務であるため、彼女もそのことを知っていました)。別の同僚は、その日のうちに新しい家に引っ越さなければならないとの理由で早退したい旨を伝えましたが、許可が得られず深夜12時まで働かなければなりませんでした。

もし何か予定がある場合、私は一日休暇を取るしかないと考えています。そうすることで、部署のリーディングハンドとのやり取りを避け、引き留められることもありません。

私が勤務している工場は都市部に近いため、ワーキングホリデー(ワーホリ)の日数計算が行えない状況ですが、系列の他の地域の工場へ移ると日数をカウントできるようです。仕事を安定して続けることができるため、日数を稼いで早期に申請できるという点は利点ですね。

電車も日中は一時間に二~三本、深夜でも一時間に一本はあるので、車なしでも出勤することは可能です。私の部署の同僚も数人、電車で通っている人がいます。また、自転車・車の駐車スペースがとても広いです。

◎アコモデーションについて


会社で用意してくれるわけではないので、自力で探すことになります。ただし、オージーの同僚が自分の家の一室を貸してくれるケースもまれに見かけましたが、それはタイミングと運によるといえます。私も働き始めてから引っ越しを考えているときに、周りの同僚に話すと、一緒に探してくれたり、知り合いのテナントを探している人を紹介してくれたりと、大きい会社ならではのいろんな人と話す機会ができるので、普段から人とコミュニケーションを取っておくといいなと思いました。

また、キャラバンなどで移動してきている人は、キャラバンに泊まったりしてお風呂やキッチンだけ借りている人いるようです。

私の英語力について


そんな話しかけるなんて…英語力ないから無理…!という方も多いと思います。最近日本のテレビでオーストラリアへの出稼ぎワーホリが増えていると聞きましたが、英語が苦手だと不安に感じる方もいるかもしれませんね。

しかし、オーストラリアでは英語を話せることが求められる仕事が多いため、現地での生活や仕事をスムーズに過ごすためには英語力の向上が必要です。ただし、英語が苦手でも心配はいりません。実際に、中国系の同僚はHelloとOkayしか話さないなんて人も数えた限り4人以上います(私の部署だけで!)それは、中国語話者が多いからこそなのかもしれませんが、実際に私が会社でインタビューを受けた時は、英語話せない?大丈夫よ。といわれました。会社側が、英語話せない人たちに慣れているなと思いました。

また、オーストラリアでは多くの雇用主がトレーニングやサポートを提供してくれるため、現地での仕事に必要な最低限の英語力を身につけることができます。さらに、英語が苦手でもコミュニケーションの手段はたくさんあります。ジェスチャーや絵を使ったり、Google翻訳などのアプリを利用したりすることで、英語が苦手でもコミュニケーションをとることができます。さすがに向上に携帯を持ち込むことはできませんが、私は日本人特有の笑顔と素直に学ぶ姿勢、あとはジェスチャーにだいぶ助けられたと思っています。

私自身オーストラリアに来る前の英語力はTOEIC 530点で、比較的基本的な英語表現を理解できる程度のレベルです。TOEICはビジネスシーンでのコミュニケーションに焦点を当てたテストであり、530点のスコアを持つ人は、日常生活での英語表現において一般的な簡単な文章や単語について理解できると言えます。
しかし、ビジネスシーンにおいて、より複雑な表現や専門用語にはまだまだわかりません。また、英語のリスニングにおいても、比較的簡単な会話や文章は聞き取れますが、速度やオーストラリア特有のアクセントは理解が難しく感じました。

私の英語力は初級レベルに近いものと言えますが、基本的な英語力を持ち、日常会話や一般的なビジネスシーンでのコミュニケーションには十分対応できるレベルです。一人で工場に乗り込むならこのくらいはできたほうがいいという最低限のレベルなのではないかなと思っています。

工場の詳細とアプライ方法

私はIndeedで検索して、工場の求人を見つけました。私が働いた工場の住所と名前、そして私がお世話になった派遣会社を載せます。しかし、以前にフェイスブックやTwitterでおせっかいに助けようとしたワーホリさんたちとの経験から、真剣に仕事を探している人だけに情報を提供することにしました。日本人が無礼な態度をとってしまうことを望まないため、今後は有料での紹介になります。ただし、実際に働き始めれば、そのお金は数十分で回収できるほどの金額です。

私が働いた工場では、日本人は素直でよく働くという評判がありました。突然休むこともなく、礼儀正しいということで、私たちのイメージを壊さないよう、真剣に働きたい方だけに情報を提供することにしました。ただし、応募したからといって必ずしも受かるわけではありません。それでも、私が経験したことが少しでも参考になって、ご自分に合った仕事を見つけることができるように願っています。
以下、工場の詳細アドレスやHPなどになります。


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